やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「ダークシャドウ」を観てきた感想(ネタバレ)


あらすじ:1752年、イングランドリバプールのコリンズ一家が北米に渡った。息子のバーバナスは裕福なコリンズ家のプレイボーイに育った。コリンズポートという町でコリンウッド荘園の所有主となる。だが、彼は魔女を失恋させたことで不死のヴァンパイアにされてしまう。その上、生き埋めにされてしまう。
 1972年、バーバナスは偶然地上へ出ることができた。だが、かつてのコリンズ家は落ちぶれていた。彼は一家を再び裕福にすることを宣言する。しかし、魔女がコリンズポートの町を牛耳っており、バーバナスの前に立ちはだかる。

 最後には魔女とバーバナスの戦いとなります。魔女は実はバーバナスのことをいまだに愛し続けていて、最終的には丸く収まるエンディングなのかなと想像していたのですが、殺し合いとなりました。
 ただ、それに至る物語が唐突です。
 コリンズ家にやってきたワケありの少女ヴィクトリアの存在ですが、何をするためにやってきたのやら。家庭教師として、コリンズ家の息子と娘の世話をしようとします。それで、幽霊を見ることができる能力を持っているのですが、物語にそれほど重要な関わり方をしてきません。バーバナスとの恋仲になるのですが、ヴィクトリアがいなくてもこの映画はどうにでもなったと思います。
 次に、コリンズ家に居候しているホフマン博士。果たして物語に必要だったかどうか。老いることを嫌っていて、バーバナスが不死だと知ると、バーバナスの血液を自分に輸血して不死になろうとします。それがバーバナスに見つかって、バーバナスによって海底へ沈められてしまいます。この程度の絡み方なら物語に必要ないと思うのですが。
 コリンズ家の娘を演じたのは、ここ最近よく観るクロエモレッツです。魔女によっていつの間にやら狼女にされていました。それがクライマックスで判明します。
 そのクライマックスでは、てっきりバーバナスと魔女の対決になるのかと思いきや、バーバナスはほとんど活躍しません。基本的にクロエが演じる狼女VS魔女でした。バーバナスより活躍したと思います。本当ならバーバナスが活躍しなければいけないはずなんですが。魔女に止めを刺すのもバーバナスではありませんよ。コリンズ家の幽霊ですよ。
 バーバナスがコリンズ家再興のためにやったことも作中ではほんのわずかですし。バーバナス、ほとんど活躍していませんよ。
 それにしてもクロエはかわいいし、魔女役のエヴァグリーンはきれいですな。
 そもそも、舞台が1972年なんですが。バーバナスにしてみれば200年のブランクがあります。観客からすればその文化のギャップを楽しみたいところです。ところが、舞台が1972年なので我々とこの映画の舞台との間に40年もの溝があるわけです。その時点で既に観客と映画の間にもギャップが生まれているわけです。作中ではレッドツェッペリンの移民の歌が流れたりしていましたけど、私からすればそんなものは大昔ですよ。なぜ、舞台を2012年にしなかったのでしょう。1972年である必要があったのでしょうか。
 なんだったんでしょう、この映画。雑すぎませんかね。1971年あたりのドラマだったそうですが、それを再編集したら確かにこんな感じになるかもしれません。でも、映画なんだから、もっと切るべきところは切らないとダメでしょうに。