やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜』を観てきた・ネタバレ注意

http://doraeiga.com/2011/
 宇宙のかなたからロボットが地球人を奴隷にするため押し寄せてくる、それに対してのび太たちが戦うというお話です。1986年に公開された映画のリメイクですね。
 お子様に囲まれるのは想定の上、皆さん、きっと私語するでしょうという想定をして観てきました。案の定お子様は少々うるさく、ていうか親もしゃべってんじゃねえよ。ふざけんな。まあ、子連れに囲まれて緊張していましたけど。
 さて、感想を述べるにあたり、まずはこちらをお聴きいただきたいのですが。
http://www.tbsradio.jp/utamaru/labo/index.html
 宇多丸さんのウイークエンドシャッフルというラジオ番組です。その中のサタデーナイトLABOというコーナーの2010年10月31日「お菓子研究家福田里香さんに聞く!名作の裏にフード理論あり」特集です。これ、すんごいですよ。フード理論ね、もうね、「ほ、ほう、ああ、ええ、うわあ」と驚きの声しか上げられなかったわけですが。
 今回、このフード理論がこの映画にもあてはまるのではないか! これを申し上げたいのです。映画などの名作における仮説「フード理論」ですが、簡単に言うと3カ条あるそうで、
1、善人はフードをうまそうに食べる。
2、正体不明者はフードを食べない。
3、悪人はフードを粗末に扱う。
 これ以外にもいくつかあって、小さな食卓を囲んだ家族・仲間は絶対に裏切らない、フードでたわいもないギャグをする者は憎めない、などもあります。当てはまるよ、ドラえもん
 ドラえもんのび太ジャイアンスネ夫、しずか、さらには侵略に来たはずのピッポ(ジュド)がいっしょに食卓を囲むシーンがあります。当然、彼らは仲間であり裏切るわけがなくてジュドも裏切りませんでした。さらには、ジャイアンがたわいもないギャグをするんですよ。そう、奴のことは憎めないんです。
 ただ、ひとつ気になるのはジュドとともに侵略に来たリルルが最終的にはのび太たちと食卓を囲みませんでした。これについてはストーリー上しかたのないことでしょう。それと、リルルは劇中いっさいフードを口にしませんでした。正体不明者ですね!
 さて、次に、私なりの感想を述べます。
 ロボットも人間もない、みんな平等だと言ったあとでのび太が、しずかちゃんは女の子であり侵略者との戦いには巻きこめないと言いました。これについては引っ掛かるところでした。ただ、そのためにしずかちゃんに活躍の場ができるのですが。
 ドラえもんですからいろいろな道具を出すわけで、謎の巨大物体を偶然拾った彼らは鏡の世界を使ってそれを隠しました。その鏡の世界なんですが、人間などの生き物までは映しこまれる世界ではありません。ところが、植物は鏡の世界に存在していて、謎の巨大物体も鏡に映ったにもかかわらず鏡の世界に存在しませんでした。そういうところは甘かったのではないでしょうか。
 次に、鉄人兵団に勝つ方法なんですがね、鉄人兵団を生み出した遠い過去へタイムスリップして彼らの存在そのものを消してしまうのですが、いくらなんでもそれはむちゃくちゃでしょう。できれば、鉄人兵団を説得する、もしくは戦闘による勝利で決着をつけてほしかったです。ちなみに、私は1986年のほうはちゃんと観ていません。ほぼ同じ話ですかね。
 では、良いところを申しますね。侵略者としてやってきたジュドがのび太たちによってだんだん気持ちを変えていく、友達になっていくわけですが。そのジュドがのび太に茶化されて怒る場面があります。怒りすぎて「おまえたち人間なんかすぐに倒す、のび太なんか泣かす」みたいなことを言ってしまうのです。それに対してのび太が冷静になって「ジュドとは戦いたくない」みたいなことを言うんです。もうね、ここで私は涙目になりました。となりのお母さんもグシュングシュン言ってましたよ。さらに、そんなことを言われたジュドは子供みたいに泣きわめきはじめてじたばたしながらのび太に近づいていくんです。この場面が、母親から叱られてぐずった子供みたいに見えて、ますます泣けました。
 まあね、でも、そんなことはいいよ。いいと思います。大切なのはリルルね。
 かわいいね。
 全裸になるシーンがありましてね、おっぱい全開でした。乳首がなかったから全開にできたんでしょうけど、股間もきわどい感じでね、もうおっちゃんはドッキーンとなりましたよ。アングルがやけに低くてリルル、しずか、のび太母のスカートを覗こうかという場面もありましたし。
 おすすめです。