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ネタバレはあまりやりたくない内容となっています。あらすじも言いたくないですねえ。まあ、実際に観てもらったほうがいいかなと思うのですが。
さて、基本的にがっかりしましたがしかし。どうせ出来の悪い映画なんだろうなと覚悟していました。そしたら、前半は良かったんですよ。ほんの小さなミスが原因で今回の話が動きはじめます。そのミスを発端として状況はどんどん困難になっていき、火野(オーズの中の人)や電王たちが追い込まれていきます。盛り上げ方がたいへん良くて、鳥肌ものでした。ここは褒めていいんじゃないですかね。
ところがですよ。やっぱり、後半が残念なことになってしまうのです。苦境に陥った火野たちを救うべくすべてのライダーが登場するんですが。
となりのお子様が「なんでアギトおるん?」
君のおっしゃるとおり、出てくる理由が全然わかんないよね。いや、理由はちゃんと説明されているんですよ。「ライダーの出現を願う人々の心がライダーたちをうんぬんかんぬん」なんですよ。
ショッカー側は、「勝利すれば悪も正義となる」というわけですが、それに対する答えがそれかよ。これって、ライダーが40年続いてきたのは観客のおかげというわけで、ライダーが出現せざるをえないのは俺たち観客のせいだと責任転嫁してるわけですよ。仮面ライダーダブルのときは戦う理由とかちゃんと答えを出してくれたはずですが、それを亡きものとしていませんか。
変なカットがあるんですよねえ。ライダー全員がずらっと並んで一斉に走りだして、別の場面が入り、一方ライダーたちはどうなったかというとなぜかピンチという。
とにかくですよ。せっかく、前半で少しずつ盛り上がってきて、火野たちが絶体絶命となったときに私は感極まっていたというのに、奈落の底に突き落とされたというか、呆れました。客席のあちこちから失笑が漏れていたんですからね。
40周年記念ということで、『40』という文字をまさかこんな形で表現するなんて、ここで客席失笑でした。
つーかさ、最初の小さなミスって、あいつですよ、あいつの名前を何て言いましたっけ、オーズといつもいっしょにいる鳥野郎、ええと、このド畜生ですよ、こいつが欲望を出すもんだから、ミスしてみんなひどい目に遭ったというのに、鳥野郎に対して何のお咎めも無しですから。悪いことしたんだから、何かしら償えってば。
でも、ライダーが1人ずつ登場するシーンで、子供がライダーの名前を次々と叫んでいたのはちょっとテンション上がりました。前半はおすすめです。