2022年1月日本公開
監督:アリ・アッバシ
脚本:マレン・ルイーズ・ケーヌ、アリ・アッバシ
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あらすじ:シングルマザーのエレナは息子を実家に預けて、ルイスとカスパーの自宅で家政婦として働くことになった。夫妻は資産家でありながら自宅には電気などが来ておらず自給自足していた。そんな夫妻の人柄に触れるうちにエレナは打ち解けていった。ある日、エレナはルイスから代理出産を懇願された。良い条件を提示されて、ルイスのためということもあって引き受けたのだが、妊娠直後からエレナに異変が起きるのだった。果たして、無事出産できるのか。
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原題は「シェリー」です。ルイスが赤ちゃんにつけたい名前です。
どう見たらいいのか、私にはわかりませんでした。
妊娠は女性にとって苦痛でもあり、子育ては親を苦しめることもある、ということを表現したい映画なのでしょうか。カスパーがエレナやルイスの世話をする場面がほとんどないので、孤立無援の母親が苦しむ様子を遠回しで表現したのでしょうか。
だけど、出産直前になってくるとそうでもなさそうな感じがあります。宿った子そのものが邪悪であるかのような……それはやっぱり妊娠と子育てに苦しめられる親ということなのでしょうかね。
胎児も見えない恐怖なのでしょうかね。生まれてみると、本人が何を言いたいのかわからない悪魔のような存在でもあるわけです。