やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「メアリと魔法の花」鑑賞感想ややネタバレ


2017年7月公開
監督:米林宏昌
脚本:坂口理子米林宏昌
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あらすじ:魔法大学から夜間飛行と呼ばれる魔力を持った花の種が盗まれた。それから長い年月が過ぎた。メアリは大叔母の家に引っ越してきた。ある日近所の森で夜間飛行の花が咲いているのを見つける。さらに魔法の箒とも出会う。
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 開業から2ヶ月と少し過ぎたイオンシネマ徳島での鑑賞でした。9スクリーンあります。その中でも「1番スクリーン」でした。ULTIRAという四国最大級のスクリーン、四国初のDTS:Xという立体音響、国内初のVsoundという音響を備えた部屋です。Vsoundだけは1番スクリーンでも一部の追加料金が必要な座席のみとなります。音に合わせて座席が震えたり、あまり大したことはないですね。DTS:Xも私の耳にはよくわからないものでした。DTS:Xはスピーカーが状況に合わせて動くらしいのですが、そんなものを確認している暇はありませんでした。
 となりのお子さんが「怖い」と泣き出して父親がめんどくさそうになだめていました。父親のほうが最後まで観たかったようです。どの場面で泣いたかというと、動物たちが大学で囚われています。その動物たちが変身魔法で姿を変えられていたのですが、変身させられたということに怯えたようです。その後もお子さんは最後まで泣いていました。
 さて、作品についてです。原子力を使おうとする人類を揶揄した内容かなと思いました。夜間飛行の花は青く光ります。それはチェレンコフ光でしょうか。
 ただし、マダムとドクターの誰もが魔法を使えるようにするという理念は否定すべきではないと思います。その理念のためにいくらでも犠牲にするあたりは批判されても仕方ないのでしょうけれども。犠牲というのは、お子さんが泣いた件で少し話した、動物を実験に使ったということです。魔法の実験のために動物が犠牲になっていたのです。実験はことごとく失敗していました。
 ただ、この映画は科学技術の進歩まで否定しているように捉えました。科学技術そのものは進歩させるべきです。研究はやめないでほしいです。
 これまでの実験の失敗が積み重なっていましたが、広島、長崎、チェルノブイリ、福島なのでしょう。確かに失敗の代償はあまりにも大きいので、その点については、それでも進歩させるべきとは言えないあたりが苦しいのですが。
 手に余ることはするなということですね。人類はまだ未熟ということでしょうかね。未熟だから進歩したいですね。