やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ルーム」(字幕)鑑賞感想


2016年4月日本公開
監督:レニー・アブラハムソン
脚本、原作:エマ・ドナヒュー「部屋」
撮影:ダニー・コーエン
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あらすじ:ママは7年前に「ニック」によって誘拐され、それ以降ずっと監禁されている。ジャックはママから生まれて5歳となったが狭い部屋の中しか知らない。ある日、ジャックは脱出に成功する。そこからママの社会復帰とジャックのまったく新しい別世界での生活が始まった。
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 脱出に成功してママと再会したところと、ジャックがバァバによって髪を切ってもらうところで泣きました。
 ママは自分の産んだジャックをずっと育ててきたし、脱出後も育てていくことを誓います。しかし、うまくいきません。ジャックもなかなか社会になじめません。
 それでもジャックはまだ5歳ですから気づいたら周りの人々と会話ができるようになりました。同年代の子供とも遊んでいます。幼いうちの脱出だったから順応できたのでしょう。
 むしろママのほうが戻ってきた世界に順応できなかったようです。それが歯がゆいのなんのって。
 言うことをなかなか聞いてくれないジャックにいらだちますが、5歳ならこれが普通なのかもしれません。
 ただ、ジィジだけは最後の最後まで顔を見せてくれませんでした。それが悲しいです。誘拐犯との間にできた孫を認められないのでしょう。
 バァバと同居しているおっさんが献身的で、やはりそういう人たちがいないと子育ては難しいかもしれません。親だけではどうにもこうにもならないことだってあるでしょう。
 ママはまだ若いですし。
 そんなママへのインタビューで、「なぜ赤ん坊だけでも外へ出さなかったのか」という問いは厳しかったですね。
 そんな親子の将来は明るいようです。何よりです。