2016年4月公開
監督:佐藤信介
脚本:野木亜紀子
原作:花沢健吾「アイアムアヒーロー」
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あらすじ:2016年、鈴木英雄は過去に新人賞を獲得したもののアシスタントで日々をしのぐ冴えない漫画家である。同居している徹子から部屋を追い出された。一方で、世間では新型ウイルスの感染が広まっていた。ある日、徹子から電話があり戻ってみるとZQNと化した彼女に襲われる。彼女を殺害してしまい動転した彼が街へ逃げ出すと、そこはすでにZQNだらけとなっていた。そんな中でひろみと出会い、いっしょに逃げる。富士山を目指すが、彼女の首にかまれた痕があり左目のみZQNとなった。しかし、英雄の危ないところを救う。富士山麓のアウトレットモールに行ってみるとそこではZQNとなっていない大勢の男女が暮らしていた。英雄はひろみを匿いつつ彼らと生活を始める。
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観るかどうしようか迷っていたのですが、観ちゃいました。原作未読です。
面白いです、これ。
日本でゾンビが広まったらどうなるか、こうなるんですねえ。銃のない社会だとこうなるんですねえ。たいへんですねえ。
動きの遅い者もいれば走るやつもいるし、某ホラー映画みたいな動きも見せてくるし、日本のゾンビは面白いですなあ。
何より、大学で陸上をやっていた男がゾンビになった場合というのが面白いですなあ。
そんな状況で、趣味でライフルを持っている英雄が、なかなか撃たないわけです。どんな状況に追い込まれたら撃つのか、注目でした。
アメリカだと銃でいくら撃ち殺したところでいつもバッドエンドですけど、まさかのハッピーエンドだったのは衝撃的です。すべてのゾンビを掃討してしまうなんて。
舞台がアウトレットモールなのは笑ってしまいました。ゾンビが出ると人間が異常なものになってしまうあたりもゾンビ映画らしいです。半ゾンビのひろみは新しくないですか。オーストラリア映画の「ゾンビマックス 怒りのデスゾンビ」というものがありまして、それにも半分ゾンビの女の子が出てきますが、もしや最近の流行でしょうか。
ここんところ映画に出まくっている有村架純、いいんじゃないですか? ビリギャルは観てないけど評価が高いんでしょう? 今作でも表情だけの演技は良かったと思います。有村架純、いいんじゃないですか! ところで、半ゾンビになったときのひろみは猫になっていませんでしたか。猫パンチを繰り出し、猫ぽいポーズをし、猫缶を食べる、猫ではありませんか。
真田丸の源三郎ときりというふたりでもありますから、これはこれで面白く見れます。ただ、長澤まさみは何を演じても長澤まさみですね。真田丸も今作も海街dairyも。海街はいいと思ってたんだけどなあ、真田丸のきりちゃん、うぜえ……。早く誰かきりちゃんを成敗してくんないかなあ。それは関係の話ですけど、徹子が英雄と別れないのはなぜなのか、徹子の手首にあったものは何か、気になります。別れちゃえばいいのに。
それはさておき、日本だったらこうなるゾンビということで、面白かったです。