やくもとうずしおをがっつりと

「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「毛皮のヴィーナス」感想


2013年フランス公開
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:デヴィッド・アイヴィス、ロマン・ポランスキー
原作:レオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホ「毛皮のヴィーナス」
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あらすじ:自信家で傲慢な演出家のトマ(マチュー・アマルリック)は、オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)に押し切られ、渋々彼女の演技を見ることになる。がさつで厚かましく、知性の欠片も感じさせないワンダだったが、演技を始めてみると、役への理解もセリフも完璧だった。最初はワンダを見下していたトマも次第にひきつけられ、やが て2人の立場は逆転した。トマはワンダに支配されることに酔いしれていく。
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 足を運んでいける範囲でようやく公開でした。
 キツネに化かされたようなお話です。
 ワンダの第一印象はあらすじにあるとおりがさつで厚かましい、知性の欠片もないのですが、絶対何かやらかしてくれるぞという期待を持ちました。
 案の定、ワンダは毛皮のヴィーナスという作品をまったく知らないなんて大嘘です。ワンダの魅力にどんどんひかれていきます。ワンダという女はいったい何者なのか。やっぱりキツネか妖怪でしょうか。いや、ヴィーナスです。
 毛皮のヴィーナスという戯曲がエロいもののようですね。トマとワンダがプレイまでしてみせるのかと思っ たらやっているフリをするだけです。それでいて甘美であり、想像が膨らみます。最後の最後まで、おっぱいポロリはあるけど、エロい場面は無しという「美しい」映画でした。
 まあ、私の場合、SMのM、マゾの語源がレオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホのマゾから来ていることは衝撃を受けました。もしかしたらこの作品が作り出したフィクションかなと思って念のために調べてみたら本当でした。
 そんなわけで、突然現れた謎の女性には気をつけろ。