やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「6才のボクが、大人になるまで」感想


2014年公開
監督、脚本:リチャード・リンクレイター
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あらすじ:メイソンJr(エラー・コルトレン)は6才のとき父メイソン(イーサン・ ホーク)と母オリヴィア(パトリシア・アークエット)が離婚して姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)といっしょに母と生活を始めた。その後、母は生計を立てるため大学に通いはじめ、教授と再婚し、引っ越しを繰り返していきながら成長していく。
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 足を運べる範囲でようやく公開でした。
 主演のエラー・コルトレンを軸に実際に12年間撮影を続けています。こんな映画をよく作ったなあと感心しっぱなしです。
 姉役も父母役も祖母役も途中で代わるということもないです。
 成長していくにしたがって、登場人物がメイソンJrに「大きくなったな」というのですが、私も思わずつぶやいていました。高校卒業の場面なんて、本当に立派に成長したもの ですから私も泣きました。
 なんてことはない、男運の悪い母のために離婚と引っ越しを何度も経験するという母子家庭の様子を作品にしただけですけど、それを6才から17才まで見せられたら泣かずにいられますか。ドキュメンタリーにありそうなことをフィクションとして、ずっと同じ役者でやられたら、泣かずにいられませんよ。
 オリヴィアさん、お願いだからメイソンと再婚してください。本当にお願いします。ダメ亭主のメイソンも成長したんですよねえ。でも、メイソンはメイソンJrたちと離れたからこそ成長したのかもしれませんし、よその家庭環境は難しいですな。サマンサについては、だんだん落ち着いていって成長してるのかなと思いきや最後のほうでも母と弟にきついし、サマ ンサの場合はもう少し時間が必要なようです。
 オリヴィアについては、教師によくある話として、生徒を育てるのはうまいけど自分の息子娘の教育がうまくいかないというやつでしょうかね。もちろん、オリヴィアは母としての責任を十分すぎるほど果たしています。本当によく育ててくださいました。
 ちなみにサマンサ役のローレライは監督の長女だそうです。
 最後に、この映画はすげえよ、としか言えません。