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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」を観てきた感想(ネタバレ)


あらすじ(ネタバレ):海賊戦隊ゴーカイジャーのリーダー:マーベラスが突如、伝説の七人ライダーを襲撃した。襲撃された七人ライダーは奮戦空しく消されてしまう。一方で、仮面ライダーディケイドこと門矢士が特命戦隊ゴーバスターズの世界に出現、ゴーバスターズたちを襲った。彼らを救うべく登場した海賊戦隊のイエロー、ピンク、シルバーがディケイドによって消される。
 マーベラス仮面ライダーを一掃しないとスーパー戦隊が消えてしまうと主張、門矢士もスーパー戦隊を一掃しないと仮面ライダーが消滅すると主張している。驚くべきことに、マーベラスは倒したはずのザンギャックや歴代スーパー戦隊が倒した敵を率いており、門矢士も倒したはずのショッカーはじめ歴代ライダーたちの敵を率いている。
 仮面ライダーディエンドや海賊戦隊のブルーとグリーンはマーベラスや門矢士に何か考えがあるはずと信じていたものの、それはマーベラスと門矢士によって裏切られた。
 だが、それもマーベラスと門矢士の作戦だった。ショッカーとザンギャックは手を組んでビッグマシン計画を進めようとしていたが、それを阻止するべく壮大な作戦を立てていたのだ。消えたと思われたライダーやスーパー戦隊たちは実は消えてなどいなかった。本性を現したショッカーとザンギャックは、勢揃いしたライダー、スーパー戦隊と再び戦うこととなる。
 一方で、門矢士は作戦としてやむを得ずディエンド:海東との友情を踏みにじっていたのだが、海東がそれを逆恨みしてビッグマシン計画を成功させてしまう。それはザンギャック旗艦ギガントホースとクライシス帝国のクライス要塞を合体させた巨大な兵器の誕生となった。ディエンドはその巨大兵器に乗りこみ、仮面ライダースーパー戦隊に攻撃を開始する。
 ゴーバスターオーはピンチに陥るが、フォーゼがイエローバスターの代わりに乗りこんでスイッチを使い、ゴーバスターオーを強化、宇宙空間でビッグマシンの破壊に成功した。

 この映画はやっぱり祭りでした。クライマックスのライダーと戦隊の大集合はもはや大運動会状態です。笑ってしまいます。観てるこっちは作品の良し悪しに触れる間もなく、ひたすらワッショイワッショイするしかないようです。
 海賊戦隊6人が仮面ライダーオーズのタジャドルコンボやら何やら6種類に変身したり、仮面ライダーディケイド龍騎ブレイドが天装戦隊のカードを使って戦ったり。ゴーバスターズの巨大ロボにフォーゼのスイッチをつけたり。お祭り映画ならではの状況でした。
 主人公は基本的にマーベラスと門矢士の2人なんですね。あとは、海東ですな。この海東がまた悪い奴ですよ。最後の最後に悪いことをするんじゃないかなという雰囲気があったものの、本当にあれほどの悪いことをやってのけるのですから。しかし、そのあと倒されてボロボロになった海東を誰も責めないのはすっきりしませんでした。まったくしかたのないやつだな、みたいな終わり方です。なんじゃそりゃ。
 それと、鳴滝さんです。すべては鳴滝さんの仕業だったのですね。門矢士が「あいつはいったい」と最後に言うし、なんじゃそりゃ。鳴滝さんは最後に姿を消しました。まだ暗躍するつもりなのでしょうか。
 シルバの「ライダー粒子反応あり」にも笑いました。クライマックス前にすべてのライダーと戦隊が消されたところで、ゴーカイジャーハカセが生き残っているにもかかわらず「戦隊粒子反応ゼロ」にも笑いました。
 この映画は笑うしかないようです。
 こんなお祭りも、戦隊とライダーの安売りもしばらくはお休みしたほうがいいと思います。最低10年くらいは寝かせましょう。もうおなかいっぱいですよ。