やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「少年マイロの火星冒険記3D」を観てきた

http://www.disney.co.jp/movies/milo3d/home.html
 5月1日は日曜日で、しかも1000円で観れる日なのにこの映画はガラガラでした。
 まず、結論から。母の愛に号泣しました。ここだけの話、冒頭での主人公である少年マイロが母に向けた暴言シーンでも泣きました。
 火星人によってさらわれた母親を少年マイロが救いだすという至極簡単なお話です。これ、ディズニーなんですね。作画が凄まじくすばらしいものでした。少年も実はすんごく良い子なんですよ。冒頭では悪ガキなんですけどね。ブロッコリー嫌いだから残して猫に食べさせるのですが、絶対にやめてくださいよ。猫にとってはブロッコリーよりブロッコリーにかかっていたソースのほうがもっと毒だと思いますが。
 火星人に対して少年が「ママ」とは何かを説明しますが、最初は「ごはんを作ってくれる人」とか「洗濯してくれる人」なんて言い方をするんですが、だんだん説明の内容が変わってくるんですよ。もう、本当に良い少年です。少年は全編を通して母を助けるために全力を尽くします。こんな良い子はなかなかいませんよ? 冒頭で、火星人が誘拐する地球人母を選ぶ場面があります。そこではひっどい子供が出てくるんですよ。俺みたいな愚か者がね。
 この母子は実はすんごく良い関係にあるんですね。それがだんだんわかってきますよ。そうでなければ少年は謝りたいとか、命をかけるなんてことはしないですよ。母の愛に号泣と申しましたが、クライマックスの場面です。そこでは、伏線も回収されましてそれがますます泣かせてくれたと思います。マーズパスファインダーも良い仕事をしていました。私の友人はこいつのことを火星探知機と言ってましたけど。探知したらだめだろ。
 火星人が地球の母をさらう理由については内緒にしますけど、作中でだいぶ早いうちに明かしてくれますけど、そのあたりが今の親子関係に対する警鐘でもある感じでした。
 でも、どうなんでしょうね、この映画は本当に良い作品だったのでしょうか。今この感想を書こうとしたらけっこう冷静になりました。母の愛に騙された感じがします。
 火星人と地球人が火星の地表にいる場面なのですが、どちらも頭にヘルメットをしています。確かに火星の大気は95%が二酸化炭素ですから地球人には呼吸不能です。だからヘルメットは必要ですよねえ。でもね、ヘルメット以外はね、首から下は肌をさらしてるんですよ? これはおかしくないですか。火星では肌をさらしても大丈夫なんですか? トータル・リコールでは宇宙線を浴びた人たちが奇形になっていましたけど。火星はね、肌をさらすよりももっとたいへんなことがあるんですよ。気温が平均マイナス40度なんですよ。肌をさらすのは自殺行為となる気温じゃないですか。
 でもでも、良かったと思いたい! 感想なんて人それぞれだもんな! 以上です。