やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

和歌山をがっつりと 上陸編

前回までのあらすじは下記のアドレスの通り。
http://d.hatena.ne.jp/uraomotenoraneko/20091123/1258950216
 さて、フェリーに乗りました。大きなフェリーも見てきたので、南海フェリーくらいだと小さく感じます。しかし、このときは違いました。車両甲板に入ったら、「うお、広い」と思いましたよ。さすがに150台の普通車を載せられるだけのことはありますねえ。
 車を降りて、客室へ向かいました。すると、あこがれのあのお部屋が一般に開放されているではありませんか。ドライバー室です。南海フェリーに初めて乗った幼い頃から、一般客の私が入れないドライバー室にあこがれを抱いていました。運転免許を取ってからは、「俺だってドライバーだい!」と、入りたいなあと思ったのですが。ここはトラックの運ちゃん専用ですからね。
 南海フェリーの場合、客室は基本的にカーペットでごろんとなれる部屋になっています。ドライバー室を覗いてみると、ベッドがあるではありませんか。うおおお、やはり、この部屋はすごかったのですねえ。でも、私は、そんなベッドに入る勇気がなくて、ベッドの横のカーペットにごろんとなって、寝ました。
 すると、30分くらい経ったあたりで、私の車のナンバーが放送されました。ルームライトが点いているというのです。うわあ、最悪だ。このまま、このカーペットから離れて車のライトを消しに行ったら、カーペットの場所がなくなってしまうだろう。戻ってみたら、案の定、私が寝ていた場所には別の客が寝ていました。
 今日のフェリーは1000円で乗れるので、客が多くて、カーペットに空きはなく、廊下で立っている客も大勢いました。私は、そんな客の仲間入りです。外の、のざらしの甲板には席がたくさんありますよ。でも、気温は10度以下で、海の上ですから、めちゃくちゃ寒いです。寒い中で、冷たい席に座り、中に入って、体を温めて、外に出て座る、その繰り返しをしていました。車に戻りたくて仕方がないのですが、航行中、車両甲板への進入は禁止されています。だから、車で休むのはだめです。
 さて、徳島から和歌山まで2時間、ものすごく長く感じました。到着10分前になって車両甲板に入れるようになって、急いで車に戻りました。そうやって、運転席に座ってゆっくりしたのもつかの間、ついに和歌山上陸です。
 よおし、まずは最初の目的を果たしに行きましょう。国道425号を走りに行くのです。そのために、和歌山南部の都市である御坊市を目指します。
 つづく。