やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」鑑賞感想

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2023年3月日本公開

監督、脚本:ダニエル・クワンダニエル・シャイナート

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あらすじ:夫のウェイモンドは離婚を考えていた。娘のジョイはガールフレンドがいることを認めてもらえずに苦悩していた。そんな妻であり母のエヴリンは父の世話と税金対策に明け暮れていた。この一家がまさかマルチバースの命運を握っていたとは。果たして一家と宇宙の運命はどうなるのか。

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 まったくはまりませんでした。こういう映画は大好物のはずなのに、笑えるところも山ほどあったのに、まったく引っかかりませんでした。負け惜しみになりますけど、こちらの映画館では途中退出した客が4組、私の斜め後ろでいびきかいて寝ていた客が1人、トイレに行く客が5組以上いました。

 批評家のほぼ全てが絶賛しているので少々焦っております。

 繰り返し見たら楽しめるのかといえば作中のネタを回収できるだけでしょうし、はまらない方ははまらない作品なのでしょう。そういうことにしておいてください。

 それにしてもアルファバースのエヴリンはめちゃくちゃ悪い奴だと思うのですが。とんでもない失敗をしていますし、その責任をよその宇宙のエヴリンに押し付けているわけで、迷惑極まりないでしょうよ。おかげでアルファバースは壊滅です。

映画「MEN 同じ顔の男たち」鑑賞感想

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2022年12月日本公開

監督、脚本:アレックス・ガーランド

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あらすじ:別れ話がこじれて夫が自殺した。そんなハーパーは気分を替えるためにロンドンを2週間離れて田舎町で過ごそうとした。のどかな町でハーパーは奇妙で恐ろしい体験をすることになる。

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 映画のあらすじでは男たちが皆同じ顔であることに驚くという内容になっていますが、ハーパーは驚いていなかったです。余程注意深く見ないと同じ顔だとは気づかないと思いますが、いかがでしょうか。

 原題は「MEN」です。邦題の余計な後付けがなければこの映画はとても理解しやすいものになっていたと思います。要するに、この映画に出てくる男は全員クズです。作中で出てくる女性は3人で、その3人はたいへんまともです。対して、男はすべて、全員、どいつもこいつもクズです。

 そんな男たちのせいで恐怖体験をすることになったわけでございます。恐怖も通り越して、ハーパーはうんざりしていました。

 男を演じたロリー・キニアは、よくもまあこんな役を引き受けましたね。

映画鑑賞感想/21ジャンプストリート/22ジャンプストリート

21ジャンプストリート

2012年 監督:フィル・ロードクリストファー・ミラー

 ふたりのダメっぷりを見ているのが辛くて、早く輝かしい結果を見せてほしかったです。最後は必ず犯人を逮捕して終わるのでしょうけど、もしかして失敗したままお話が終わるんじゃないかと恐れていました。ジョナ・ヒルチャニング・テイタムがちょっと老けた高校生に見えなくもないですね。

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22ジャンプストリート

2014年 監督:フィル・ロードクリストファー・ミラー

 皆さん、短気ですね。短気は損気ですよ。落ち着いてください。本作の最大の見どころはエンドロールではないでしょうか。このエンドロールのために本編があるようなものです。本編は前座です。

映画鑑賞感想/パラドクス/オンマ 呪縛

パラドクス

2014年 監督:イサーク・エスバン

 メキシコ製スリラーで、無限に繰り返される空間に閉じ込められたふたつのグループを描いています。何度見ても理解できそうにありませんが、2度目を見ようとは思いません。フィリップ・K・ディックの「時は乱れて」にヒントがありそうです。本当の自分はいったい誰なのかということなんでしょうけども。

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オンマ 呪縛

2022年 監督:アイリス・K・シム

 しがらみから逃れたはずなのに、そのしがらみが追いかけてきて、飲み込まれて、自分も同じ存在になってしまうというお話です。製作はサム・ライミだけど名前だけ貸したのでしょうかね。

映画「銀河鉄道999」鑑賞感想

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1979年公開

監督:りんたろう

原作:松本零士

脚本:石森史郎

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あらすじ:無償で機械の体を手に入れられる星があるという噂を耳にした星野鉄郎と母はメガロポリスへ向かっていた。機械の体になったならば永遠の命を得られる。ところが、メガロポリスへの途上で母が機械伯爵に惨殺されて遺体すら持ち去られてしまった。復讐に燃える星野鉄郎メガロポリスで機械の体を入手できる星へ向かう999号のパスを奪おうとしていた。そんなときメーテルという謎の美女と出会う。メーテルは鉄郎に999号のパスを渡した。いっしょに旅して機械の体になれる星へ行こうという。希望と復讐、夢を内包した男の子の旅が始まる。

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 松本零士さんは私が最も影響を受けたクリエイターだということを理解しました。人生に影響を与えてくれた松本零士さんに感謝いたします。

 訃報を知ったその日、久々に劇場版銀河鉄道999を見ましたが開始1分で泣いてしまいました。主題歌の「あの人はもう思い出だけど」という歌詞が今は違う意味になってしまいました。

 幼い頃は777より999のほうが高性能だというのが理解できませんでした。一番かっこいいと思うのは333です。テレビ版だと銀河鉄道車両で最初に登場するのは999ではなく333だったのですね。

 さて、松本先生の漫画でミライザーバンという作品があります。999やハーロックのあとに知った作品ではありますが、なかなか面白い内容です。主人公のバンや有紀はそのままの名前ながら異なるキャラとして出てきますし、彼らの容姿も松本作品世界そのものですし、時間を超越するミライザーというのもあらゆる松本作品にとって重要な主題ではないでしょうか。どこかで入手できればまた読みたい漫画です。