やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」感想

2014年10月日本公開
監督:オリヴィエ・グアン
脚本:アラッシュ・アメル
・・・
 人気絶頂だったハリウッド女優グレース・ケリー(ニコールキッドマン)は映画祭で出会ったモナコ大公レーニエ(ティム・ロス)と結婚して公妃となった。
 グレースはモナコ公国での妃として、また育ったアメリカとは違う場所での生活に苦労していた。
 そんなとき、所得税課税をしないことで企業を誘致していたモナコ公国を保護下に置いているフランスのシャルル・ド・ゴール大統領が難題を押し付けてきた。
・・・
 「舞妓はレディ」を観た翌日の鑑賞でした。そのため舞妓へと成長する春子と、公妃へと成長するグレースの比較を自分の中でやっていました。
 女優復帰をあきらめて公妃の道に絞ってから公妃としての芸を身に付けていく様子は舞妓としての芸を身に付けていく春子と似たものがありました。
 女優復帰の断念は予想外でしたけど。グレース・ケリーという女優は名前しか知らなかったし、この映画はフィクションとはいえ一応実話を基にしているけれども当時の欧州の情勢も知らないので、この作品の流れが読めなかったです。
 ヒッチコック監督も登場してきたし、主役が大女優ですから、当時の映画のことを知っているともっと楽しめるでしょう。あと、フランスとモナコの関係も知っておきたいです。グレース・ケリーモナコを知らないのであれば予習が必要かもしれません。
 途中でド・ゴールの暗殺未遂事件が起きるのですけど、「ジャッカルの日」なのかなと思ったりしました。「ジャッカルの日」だってフィクションではありますが。
 それにしてもニコール・キッドマンは美しいですなあ。私好みのかっこよさも備えています。一番印象に残ったのは「ドッグヴィル」でした。今は47歳なんですね。「グレースオブモナコ」では27歳のグレースも演じています。ちょっと……無理が……あったかな……。
 さて、モナコという国は面積がわずか2平方キロしかないんですね。そんなところでモナコグランプリとかやっていたんですね。2平方キロといえばどのくらいの面積かというと、東京ディズニーランドの4倍です。皇居と同じくらいの面積です。やべえ、すんげえ狭い。
 作中ではグレースが自分の運転する車で爆走する場面もあります。野原で乗馬する場面もあります。だから、モナコがそんなに狭いとは思いもよらなかったです。
 そんなに狭いところに3万人も住んでいますから人口密度が東京や大阪に匹敵します。ただ、作品の舞台となった1960年前後は1万人前後だったようですね。作中のモナコの様子と現代の様子はだいぶ違うかもしれません。
 ド・ゴール将軍と作中のド・ゴールがよく似ていたのには少し笑ってしまいました。
 土曜夕方なのに映画館がガラガラだったのでゆっくり鑑賞できると思います。今のうちにどうぞ。