2013年イギリス、2014年日本公開
監督:エドガー・ライト
脚本:エドガー・ライト、サイモン・ペグ
音楽:スティーヴン・プライス
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5人の幼馴染がリーダー格のゲイリー(サイモン・ペグ)によって20年ぶりに集められた。高校卒業のときに彼らの町ニュートン・ヘイヴンで12軒のパブをはしごしようとして失敗したのをやり直そうとしていた。彼らは世界で起きている変化に巻き込まれることとなる。
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エドガー・ライトとサイモン・ペグ、ニック・フロストによる映画3作目となりました。
正直なところ、どの作品も初見はそれほど絶賛ではなく、もう一度観たときに「なるほど、これは面白い」となっていました。
今回も今のところは絶賛とまではいきません。ただ、この先何度か観る機会があればだんだんのめりこむかもしれません。
いくつかほかの方の感想や評論を読んだのですが、基本的にダメ人間の賛歌ということになっているのですね。でも、私もダメ人間だからゲイリーのことがそれほどダメだとも思わなかったし、何より高校時代が楽しかったという過去を持っている点が、ちょっとほんの少しうらやましいわけです。とはいえ、私も死ぬほど楽しい大学生活を送りましたけどね!
それで、私の場合どんなふうに感じたかというと、これは自由を手に入れるための戦いだな、と。そして、あの結末は自由の代償だなと思いました。
便利な生活を失ったあの結末は果たして本当に幸せかどうか、私は疑問です。一方で、誰かに従う、自分のない生活も嫌なわけですが。
ただ、この感想文を書いている中で、そういえば私は死ぬほど楽しい大学生活を送って、今はその代償を抱えているしまだ子供のままでいて逃げ場を探している自分はゲイリーそのもので、ああ、なんか、だんだんほかの皆さんと同じ感想になりつつあるかもしれません。
とにかく「盗まれた街」以外にゼイリブみたいな場面もあるし、いろいろ盛りだくさんな内容です。そういえば目が光るのは「光る眼」ですかね。あとは、マーズパニックで科学者を演じたあの御方も笑えますし、結末の金網はターミネーターかな。
ジャンゴみたいなスッキリ爽快スカッとさわやか作品を常に待ち望んでいる私としては、結末ががっかりでした。
この3人の映画はこの先もあるのでしょうか。またお願いします。