255.ファム・ファタール
2002年アメリカ。監督、脚本:ブライアン・デ・パルマ。
カンヌ国際映画祭会場から1000万ドルの価値があるダイヤモンドのビスチェが盗まれた。犯人グループの一人であるロールはその宝石を奪うと、仲間を裏切って一人でアメリカへ飛んだ。7年後、彼女はアメリカ大使ブルース・ワッツの妻リリーとしてパリを再び訪れた。そんな彼女を待ち受けていたのは、1枚のスクープ写真だった。
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緑の十字が何を表しているのかというと、フランスの薬局だったんですね。前半でやたらと緑の十字を強調するので気になりました。
人の良さそうなトラック運転手にひき殺させるのは運転手がかわいそうです。ていうか、夢オチにしやがって!
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256.トリハダ―劇場版―
2012年日本。
監督:三木康一郎。
2007年から半年に1度のペースで深夜に放送されていたドラマの映画化。日常にひそむ狂気や恐怖を描いてきた。今作では、家電メーカーのコールセンターに勤めるひかり(谷村美月)を中心に、あらゆる人間たちの狂気と恐怖が交錯していく。
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幽霊などは出てきません。
「責任取れよ!」あれ? この映画、もしかしてコメディですか。オチを予想しながら観ていってくださいね。
とにかく生きている人間が怖いっちゅうことですわ。
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257.ロラックスおじさんの秘密の種
2012年アメリカ。
監督:クリス・ルノー、カイル・バルダ。
脚本:ケン・ダウリオ、シンコ・ポール。
原作:ドクター・スースの児童書『The Lorax』
本物の木が1本も生えないほど環境が悪化してしまった世界、少年テッドの暮らす町「スニードヴィル」では新鮮な空気を売る男オヘアが大儲けして権力者となっていた。ある日、テッドは憧れの女子高生オードリーが本物の木を欲しがっていることを知り、なんとか手に入れようとする。
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ロラックスおじさんは意外と活躍しません。
種の入ったタンクに大量のタンクを積んだトラックが突っ込んだときてっきりどのタンクに入っているのかわからなくなるのかと思いきや全然そんなことなかったですね。拍子抜けです。
壁を破って外の世界を見ただけで皆が変わるというのは話が簡単すぎませんか。そもそも種があるならロラックスたちが森を出る前に自分たちで植えるくらいのやる気はあったはずです。そもそもの前提が弱くていまいち話に乗っていけないです。
ワンスラーについても、伐ったら次がないのは当然で、新しい木を植えるか、代替繊維を見つけるのがビジネスとして当たり前ですし、出てくる人たちが頭悪い人たちばかりだから、どうなのでしょう。でも、こんなことを言ったら作品の根底を覆すことになります。もうちょっとなんとかならないものでしょうか。