252.戦場のメリークリスマス
1983年日本、英国、豪州、NZの合作。監督:大島渚、脚本:大島渚、ポール・メイヤーズバーグ。英国アカデミー賞作曲賞受賞。ローレンス・ヴァン・デル・ポスト原作に基づく。作者自身のジャワ島での日本軍捕虜収容所体験を描いている。出演はデヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、トム・コンティなど。
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1942年、日本軍占領下のジャワ島捕虜収容所で朝鮮人軍属カネモトがオランダの男性兵デ・ヨンを犯す。日本語を解する捕虜の英国陸軍中佐ジョン・ロレンスはともに事件処理にあたった粗暴な軍曹ハラと奇妙な友情で結ばれていく。一方でハラの上司で所長のヨノイ大尉は日本軍の背後に空挺降下し輸送隊を襲撃して捕虜となったジャックを預かることとなりその反抗的な態度に悩まされながらも彼に魅せられていく。
ヨノイは同時にカネモトとデ・ヨンの事件処理と捕虜たちの情報を巡りプライドにこだわるヒックスリーと衝突する。東洋と西洋の宗教観、道徳観、組織論が違う中、各人に運命から届けられたクリスマスの贈り物が待っていた。
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ダメだ、こんな関係の男たちに感情移入などできるはずもなく、お話もまったく頭に入ってこず、ビートたけしの演技だけが脳裏に焼き付きました。「メリークリスマス!」
この映画は無理だ!
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253.大鹿村騒動記
2011年公開。監督:阪本順治、脚本:荒井晴彦、阪本順治。原案:延江浩「いつか晴れるかな」
風祭善(原田芳雄)はジビエ料理の食堂を営みつつ、村に伝わる大鹿歌舞伎の役者もしている。定期公演を間近に控え、仲間と稽古をしているところに能村治(岸部一徳)と風祭貴子(大楠道代)が現れる。善と治は幼馴染、善と貴子は夫婦だが、貴子は記憶障害だ。
貴子を舞台に立たせて記憶を取り戻そうとするが、はたして。
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俳優がえらく豪華ですね。まるで原田芳雄を皆で見送るかのようです。ただ、そのあと三國連太郎があとについた感じではあります。
貴子や治にしてみれば大問題なんでしょうけど、でも、村の人々の様子は楽しそうです。劇中に深刻な事態も起きないし、なんだかとても明るい内容です。安心して見ていられるし、笑っていられます。
邦画としては93分という異例の短さもたいへん良い点です。
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254.デンジャラス・ラン
2012年米と南アの合作。監督:ダニエル・エスピノーサ、脚本:デヴィッド・グッゲンハイム。
元CIA工作員トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)は組織を裏切ったため世界36カ国で指名手配され10年間逃亡を続けていたがケープタウンで捕まり、収容施設に収監された。しかし、直後に謎の部隊が施設を襲撃してトビンは新人工作員マット(ライアン・レイノルズ)と逃避行に出た。
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原題が「SAFE HOUSE」なんですけど、なぜそのまま邦題にしてしまわなかったのでしょうか。普段は原題を気にしていませんが今回は気になってしまいました。
新人のはずのマットが車の運転もうまいし武器も使えるのでなんかよくわからないです。むしろマットのほうが凄腕なんじゃないかと。