やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「カンフーパンダ2」日本語吹替を観てきた

 前作は、デブの単なるカンフーオタクが本物のカンフーマスターへと成長していくすばらしい脚本でした。その続編となるわけですが、続編が良いわけないよなとそれほどの期待をせずに観てきました。
 今作は、やはり諸手を挙げてすばらしいと言えるものではないものの、前作にも増してアクションがたいへん良くなっていましたよ。生きた伏線と小道具の効果的な使い方もすばらしいです。アクションの見せ方とか、絵の美しさは今年の映画の中でも随一でしょう。ピクサーに負けてないです。
 登場人物が皆、いろんな動物ということで、それら動物が、クジャクとかトラとかカマキリとかヘビとか、動くとしたらそうだよね!という動きをそれぞれが見せてくれるのも楽しいです。マスターファイブ(ポーが自分も入れてマスター5人のことをそう言ってたから)の協調したアクションがこれまたよろしいですな。注目してくださいね。
 話の進め方がめまぐるしいです。でも、何が起きつつあるのか理解できるやさしい、しかもサクサク進んでいきました。クライマックスまでガンガン話が転がっていきます。飽きないです。
 出生の秘密が明らかにされていく段階は泣けました。それに、カンフーパンダのコメディ部分も笑えました。ターミネーター2のパロディもあったりするのです。
 よし、それじゃあ、皆さん、観に行ってください。面白いですから。アクションにドキドキしてコメディでゲラゲラ笑ってきてください。このあとにも私の文章が続きますけど、以下は欠点を書いてあるだけなので。
 それでね、この続編はポーの成長ではなくカンフー存続の危機とポー出生の秘密という2つの柱があります。ポーはすっかりマスターとなっていて、めっちゃ強いマスターになっているのですが、たしか前作のポーはデブならではのカンフーをやっていたと思います。それが今回は無くて、単なるカンフーマスターなんですよ。チームのトップみたいになっていて、みんなに指示まで出す始末。なんか、ちょっとマスターすぎて引きました。
 カンフーに危機をもたらす新武器が出てきます。カンフーがその武器に対抗することができず、追い込まれるのですが、最後はもちろんカンフーが勝利しますよ。ところが、その勝利のしかたで唖然としました。世界にとっても脅威の兵器ですから、核兵器みたいなものでして、通常兵器や兵士が用済みになるようなものです。でも、そんな恐るべき兵器に果たしてカンフーはどんな『答え』を見せてくれるのか、そこに期待が膨らみますが。結果、カンフーのほうが強くなりましたっていうだけでした。そうじゃないよね。それはちがうでしょ。しかも、どんな強化がカンフーに施されるのかと思いきや、そりゃねえよ、何でもありだよ、という感じです。
 今回は、前作になかったヒロインが登場しますけど、誰がヒロインになったのかは内緒にしておきますけど、いまいち女の子に見えないものですから、ていうかけっこう年齢がいってるぽいんですよねえ。だって、20年も木を殴る修行をして強くなったと言いますし。5歳くらいから始めたのでしょうか。ヒロインかわいいとかは思わなかったです。
 2人のマスターが悪に囚われた上に、ポーたちが救出しようとしても救出を拒むのですが、その2人がいまいち生かされてないのでがっかりです。勝利のカギを握っているわけでもないし、クライマックスでちょっくら加勢するだけなので、出てくる必要がありましたかね。
 とにかく、欠点をいっぱい並べたかもしれませんが、観て損することはないですから。それは保障しますし。
 以上です。ちなみにパート3が・・・