2022年3月日本公開
監督:ジャスティン・カーゼル
脚本:ショーン・グラント
・・・
あらすじ:1996年豪州タスマニアで起きた銃乱射事件をもとに描く。ニトラムという蔑称で呼ばれている青年は両親と暮らしている。彼の行動は両親や地域を悩ませていた。ある日、ヘレンという女性と出会い、同棲するようになった。ところが、その同棲は悲劇とともに突然終わり、彼は銃の収集を始めた。そして、事件は起きるのだった。
・・・
オーストラリアで銃が出回っていることは全然知りませんでした。この事件をきっかけに豪州政府は銃を一掃し、規制したのですが、現在規制前よりも銃の数は増えているようです。なぜなら登録さえすれば所持できるからだそうです。
さて、豪州の抱える銃問題は置いておきまして、ニトラムと呼ばれる青年についてなのですが、なんというか、不快でした。青年に対する理解の無さが事件の引き金となりましたが、だからといって青年の両親も育てる限界を超えていたわけです。
スタッフロールに入る直前の母の様子は、その限界を表しているように思われます。
銃を規制することは本当に大切なのですが、青年を守る仕組みも社会全体で作らなければいけませんでした。とはいえ、守る仕組みが失敗した結果はアメリカ映画でよく見られます。
この不快さは、どうしたものでしょう。