2020年5月公開
監督:小田正鏡
製作総指揮、原作:大川隆法
脚本:大川咲也加
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あらすじ:東京は不思議な街である。そんな大都会の一角にその喫茶店はあった。店先には「悩みごと相談承ります」という看板があった。そんな喫茶店でアルバイトをしているサユリ(清水富美加)が悩みごとを不思議な力で解決していく。
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まず、上映する部屋へ入ったらどこにどんな客が座っているのかチラリと確認しておきました。上映が終わればすぐに逃げる態勢を整えます。幸福の科学の映画を映画館で観るのは初めてではありませんのでこれまでの経験から、身を守るために警戒しなければなりません。これと言ってヤバい客はいませんでした。上映が終わって映画館を出るときも近づいてくる輩はいませんでした。
幸福の科学の映画は、ワイルドスピードシリーズと似た劇場体験ができるというわけでございます。
さて、本作は、妖怪ウォッチですね。この世の悪いことはすべて悪霊のせいです。ちなみに本作では悪霊を「あくれい」と呼んでいました。
脚本がアレでして、小さなエピソードを次から次へとぶっこんできます。サユリが次々とお悩みを解決していくわけです。スカイフィッシュを発見したり、学校のトイレの花子さんを撃退したり、墓の上に建てた家の悪霊を退散させたり、金を盗んだ犯人を突き止めたり、水子を供養したり、死にかけのおじいさんに娘を会わせたり。
最後は女に憑りついた悪魔を退治しました。最後はエクソシストでした。スカイフィッシュが最初だったのでそういう線なのかと思いきやごった煮でした。そういえばエクソシストごっこをやっているときの衣装と剣はいつ手に入れたものなのでしょうか。まあ、そんなことはどうでもいいか。
言いたいことは良いことなので危うく心を奪われそうになります。本当に言いたいことは別にあるのでしょうけど。水子供養のあたりは正直けっこうグッと来ましたよ。
クライマックスでは大川隆法本人が登場してコーヒーのありがたいうんちくを垂れていました。
喫茶店のセットがしょぼいのなんのって。
それで、本作の最もヤバいやつは劇中歌です。作詞作曲:大川隆法、編曲:大川咲也加、唄:千眼美子もしくは大川咲也加……歌詞は書きませんけど、ヤバいです。どうやら僕は悪魔らしくてこの歌を聴いて悶え苦しみました。
脚本や作曲などは信者の中にいるプロに任せたほうがいいんじゃないでしょうか。あと、どうせ金もあるんだからもうちょっと金をかけましょうよ。
はい、というわけで、エルカンターレ!