2020年2月公開
監督:ジェイ・ローチ
脚本:チャールズ・ランドルフ
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あらすじ:トランプ大統領誕生まであと数か月、FOXニュースに在籍している女性キャスターは不穏な動きを見せていた。以前からうわさ程度は流れていたがCEOロジャーの女性に対するセクハラが横行しているという。ある日、突然退職したキャスター:グレッチェンがロジャーを告発する。グレッチェンひとりではロジャーとの対決に心もとないので社内から告発してくれる者を探したが、だれも口を開かない。はたして、ロジャー告発の行方は。
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FOXニュースといえば米国共和党寄りの報道をしていて、しかもそれが過熱しています。逆にCNNやMSNBCは民主党寄りであり、PBSとAP通信が偏っていないようです。そんなFOXニュースにいた職員は、他社へ転職しづらいというのがあるみたいですね。FOXニュース育ちはちょっとアレだからという感じです。だから、ずっとFOXニュースでがんばらないといけなくなるわけです。
今作で描かれる事件があったけど、FOXニュースは元気ですね。20世紀FOXからFOXの名前が消えるようですけども。言われてみれば保守的なFOXの20世紀というイメージがあって、あまりよろしくないのでFOXをはずすのは正解でしょう。
そのFOXニュースも今作ではあくまで女性キャスターがCEOを訴えた舞台にすぎないということです。FOXニュースが共和党寄りかどうかなんてこの際関係ありません。
今作は自分の感覚が問われていました。作中の女性は、パンツを見せるためスカートをたくしあげたり、キスを強要したり、言葉責めだったり、それらはすべて「昇進したければ俺の言うことを聞け」でした。これらの行為が、キスの強要はきついものがるけど、パンツと言葉責めは……正直たいしたことないと私は思うわけですよ。日本でも枕営業って聞きますし。でも、私はたいしたことないけど、彼女たちにとっては涙を流して悔しがるほど忌避すべきことなんですね。
そういう感覚の違いを知ることになりました。やや反省します。CEOの立場になったらそういうところも注意していきたいと思います。
もっと、こう、SEXの強要まで発展するのだろうかと思いながら観ていました。
メイクの件です。シャーリーズセロンが演じたメーガンケリーですが、写真を比べてみました。たしかに、そっくりです。シャーリーズセロンだけではなくて、グレッチェン役のニコールキッドマンももともとグレッチェンと似ていますね。そして、マーゴットロビーはかわいい。
マーゴットロビー演じるケイラが仲良しだったジェスを演じているのは2016年のゴーストバスターズで銃口をしゃぶっていた女ではありませんか。というわけで調べてみたらまさにそのとおりでした。ケイトマッキノンでした。
ニコールキッドマンも年齢を重ねました。インベージョンのときはまだ若いなと思いましたけど、アクアマンではいよいよ若さではない次の段階に来た感じがあります。