2020年2月公開
監督:三池崇史
脚本:中村雅
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あらすじ:脳に大きな腫瘍の見つかったボクサーの葛城は、街中で助けを求めるモニカに応じて男を殴った。モニカと2人で逃げ始めた葛城。日本の暴力団と中国マフィアがモニカの行方を追う。
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電車で逃げるモニカと葛城なんですけど、このモニカがひどいヤクチューなんですよ。ヤクが切れてくると幻覚が見えます。それは、モニカに暴力をふるっていた父が見えるというものです。その父が電車の中に現れます。おびえるモニカの耳に葛城がイヤホンを当てて音楽でごまかそうとしましたが、その音楽が沖縄民謡でした。陽気な沖縄民謡に合わせて踊りだす幻覚父。ここは笑う場面です。
ヤクブツを傷口に塗ったことで無敵になった染谷将太も笑うところです。
というわけで、ヤクブーツはやめろ フーフー!
最初に乗っていた電車が何なのかな、関東鉄道かなと思っていたら地図が出てきました。五井でした。あー、小湊鉄道ですね。しかも上総牛久駅で下車していましたね。エンディングではなぜかJR東海の路線でしたけどもね。
日本ヤクザと中国マフィアのユニディでの戦争は見物です。「ユニディ、なんでもそろってんな」というセリフ、ユニディから広告費もらってるんですかね。上総牛久の近くにはユニディがありませんけどね。このユニディでの戦いで気になったのは、ユニディってのはホームセンターなのでゾンビが発生したら逃げ込む場所なんですけど、このときの彼らはユニディに並んでいる商品にはいっさい手をつけませんでした。ひとりだけヘルメットをかぶっている方はいましたけど。このあたりは商品に手をつけずに戦うという規定があったのでしょうか。並んでいる商品を使うまでもなく、彼らの手には銃やら日本刀やら青竜刀やらがありましたけど。
なんといってもベッキーがハッチャけてました。これまでおまえらに不倫のことであーだこーだ言われていたストレスを発散させたのでしょう。ガラスぶち破って家から飛び出したり、やくざの親分に啖呵切ったり、裸足で街中を疾走したり、ベッキーがめちゃくちゃでした。彼女のカッと見開いた目がこわーい。ベッキーが主役です。