2019年製作
監督、脚本:ローリーン・スカファリア
原案:ジェシカ・プレスラー
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あらすじ:ニューヨークのストリップクラブで稼ぎ方を学んだ彼女たちは自立していった。ところが、リーマンショックによって収入を失う。再び彼女たちが集まり、大きな収入を得るため犯罪行為に手を染める。
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ヘニファーホヘスのCD聴いとくから。というサウスパークのセリフが頭の中でグルグルします。
最終的に彼女たちは刑罰を受けます。でも、その刑罰が禁錮1年未満だったりするわけで、軽いのでした。やってることはまあまあヤバいですよ。詐欺や傷害といえなくない内容であり、しかも件数が10や20を超えていると思います。なぜこんなに軽いのか。
まず、被害者である男たちが警察に証言することを拒んだことが考えられます。実際に拒んでいることも作中で描かれていました。ただ、証言したひとりの被害はかなり大きいものだったでしょう。それなのに禁錮1年未満ですか。
あと、さすがはアメリカですね。司法取引してしまうのですね。アメリカも長時間労働で、子供がいても仕事を休めないのでした。
最初のうちは彼女たちに共感するのですが、だんだん人が変わってしまう部分もありまして、特にジェニファーロペスです。やってることがエスカレートしていくジェニファーロペスでした。コンスタンスウーが演じるデスティニーのほうは、終始いい子ちゃんでいたいらしくて一歩退いた感がありました。デスティニーに対してはイライラします。てめえも仲間だろうがよって話です。
出てくる奴らはどいつもこいつも女も男も総じてクズでした。まあ、でも、金があれば同じことやっちゃうよね。やりたいよね。
全体的に演技はいいのでしょうけど、助演女優賞ノミネートもありますし。ただ、物語全体は作品をかっこよく見せようとして時系列をいじってみたり。実際は時系列などいっさいいじっていなくてお話が順番に流れていくのですが、それにしてもいじっているように見えたりしました。なんだかかっこよく見せようとしているだけじゃん?と思ってしまって、そのあたりがややマイナスです。
演技については、女性陣の肉付きがとにかくリアルでした。コンスタンスウーの腹の肉がちょっと乗っかってるあたりがなんともリアルです。
勢いよくゲロ吐きますが、きれいなゲロを見せる映画は名作だという説にもやや無理が出てきたなあと思います。