やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」鑑賞感想

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2019年9月公開
監督、脚本:ギム・グエン
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あらすじ:株式高頻度取引に携わるヴィンセントとアントンは協力してカンザスのデータセンターとニューヨーク証券取引所の間1600キロを直線のケーブルでつなぐことによって送信時間を1ミリ秒短縮しようとした。そのために1万軒の民家を買い取り、アパラチア山脈を貫いていく。それ以外にも難題が出てきた。果たして、成功するのか。
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アントンみたいなことをやっている人がけっこう身近にいましたので、あまり笑えないといいますか、苦笑いです。アントンがケーブルに書かれているメーカーに電話していろいろ聴くあたりが特に苦笑いです。もしかして、このようなことをやっている方々にとって機器に貼られているシールを見てすぐメーカーに電話するのはあるあるなのでしょうか。
株取引という形のないものを売買して儲けようという話なんですけど、そのために形のあるものを作っていく話でもあるので楽しく見られます。ただ、1ミリ秒短縮したらなぜ年間500億円儲かるのか、他社よりも速いことでなぜ儲かるのか、いまいちわからなくて途中で、あーなるほどな!という場面がありますけどそれを冒頭に持ってきてほしかったです。
工事現場にいた人々の多くがヒスパニックであったり黒人であったり、アジア系もいましたし、そもそも妨害してくる会社の嫌な社長、演じているサルマハエックもヒスパニックです。とはいえ、ヴィンセントを金銭的に支援した金持ちは白人ですけども。多人種ですし、アーミッシュも出てきますし、アメリカさんはいろいろですね。サルマハエックが演じているキャラは強烈でした。