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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ボス・ベイビー」(吹替)鑑賞感想


2017年3月米国公開
監督:トム・マクグラス
脚本:マイケル・マッカラーズ
原作:マーラ・フレイジー「あかちゃん社長がやってきた」
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あらすじ:7歳の少年ティモシー・テンプルトンは両親から深い愛情を注がれていた。ある日、スーツを着たあかちゃんがやってくる。両親は何の疑問も持たずにあかちゃんの世話を始めた。だが、ティモシーはあかちゃんがしゃべっているところを目撃してしまう。あかちゃんには目的があった。両親の働くワンワン株式会社の新しいペットがどのようなものなのか調べるというものだった。
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 いつもの短編映画が冒頭にあります。そちらは最終的にかもめみたいな鳥に育つのですが、いいのですか、かもめは獰猛な肉食の鳥ですよ。
 さて、ボス・ベイビーですが、正直申しましてリメンバー・ミーより面白いです。ぜひご覧ください。リメンバー・ミーは死を主題としていましたがこちらは生ですね。こちらのほうが主題も明るいし、ギャグもしっかり笑えました。何度も笑いました。劇場の雰囲気も良かったです。そりゃあ評論家の受けはリメンバー・ミーのほうがいいのでしょうが。ボス・ベイビーの主題のほうが我々にとって身近なものだと思います。過去を大切にするリメンバー・ミーと未来を大切にするボス・ベイビー、対照的です。
 あかちゃんは危機感を抱いていました。人間たちがペット、特に犬に愛情を注ぐようになってしまってあかちゃんの人数が減っているというものです。犬はいかんですね、犬は。私は猫派なのでワンワン株式会社は潰す必要がありますね。それにしてもあのミルクがあれば死なない猫を産みだせるのではありませんか。死ぬところなんて見たくありません。とても耐えられません。
 最初は、弟ばかりに愛情を注ぐ両親と放置された兄、そういうとき家族はどうしたらいいのか、それがこの映画の主題なのかなと思っていました。その点は明確な答えは出してくれませんでしたが、家族でなんとかしなさいということですね。私は末っ子なので兄姉の苦悩があったとしたらそれはわかりません。
 人間の愛情が向かう先があかちゃんではなくなったということであかちゃんの数が減っているのはたいへんですね。日本の場合も愛情とは別の問題があってどんどん数が減っていますね。ベイビー株式会社は日本から撤退する危機的状況にありますね。なんとかしてください、日本の皆さん。