やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「淵に立つ」鑑賞感想


2016年10月公開
監督、脚本:深田晃司
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あらすじ:町工場を営む鈴岡利雄のもとに古い友人八坂が訪ねてきた。住み込みで働くことになったが、妻鈴岡章江に事後報告している。八坂は殺人を犯したが刑務所を出所したあとだった。そんな八坂はまじめで皆に平身低頭な態度を取っていた。娘の蛍も八坂になつく。プロテスタントの章江も八坂を受け入れた。ところが、八坂と章江は不倫を始める。そして、突然八坂のもとで蛍が頭から流血して倒れているところが発見された。八坂は姿を消す。それから8年、深刻な後遺症を持ちつつ車いす生活を余儀なくされた蛍は成長していた。そんな鈴岡の町工場で山上孝司という青年が熱心に仕事をしていた。
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 こちらでようやく公開されました。
 どんな話なのか調べずに見たのですが、八坂は闖入者なのかなと思っていました。そんな八坂がいつ本性をあらわにするのかドキドキしていました。それは突然でしたね。
 「風呂を沸かすほどの熱い愛」と双璧をなす作品だと思います。構図が少し似ているところもあります。しかし、やさしい世界だった風呂愛に比べるとこちらはどいつもこいつも狂っているのです。八坂だけが狂っているわけではありませんでした。
 八坂はなぜこんなことをしたのか。いったい何をしたのか。こわいです。
 おそろしい世界でした。