やくもとうずしおをがっつりと

「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「シークレット・オブ・モンスター」鑑賞感想


2016年11月日本公開
監督、脚本:ブラディ・コーベット
原作:ジャン・ポール・サルトル「指導者の幼年時代
音楽:スコット・ウォーカー
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あらすじ:1918年、米国の国務次官補が家族とともにパリへやってきた。大戦の講和条約締結のために派遣されてきたのだった。ドイツ人の妻は神への信仰心が篤く、一方で幼い息子のプレスコットは何かしらに不満を抱えて教会への投石や自室での籠城など行動が不可解だった。プレスコットの行動は悪化していくこととなる。
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 まったく情報を入れずに鑑賞しました。てっきりヒトラーの幼少期を描いた作品なのかなと思っていました。しかし、1918年のヒトラーといえばもうおっさんの手前のはずです。おっかしいなあと思ったら、これ、完全なフィクションなんですね。
 劇中のプレスコットの問題行動はどれもこれも有名な独裁者の幼少期にあったものだそうです。
 プレスコットは劇中で女の子に間違われて激怒する場面があります。映画が始まってしばらく顔をはっきり見ることができないのですが、プレスコットの顔が見えたときびっくりするくらいの美少年でした。女の子だと思われるのも当然です。
 そんなプレスコットが壊れていく様子、壊れていくというよりも完成されていく様子は見入ってしまいます。プレスコットがどうしてこうなったのか、持って生まれたものとは思えません。両親の影響が大きいでしょう。両親によって捻じ曲げられたものだと思います。愛情の欠如ってやつです。環境も悪かったでしょう。ラストの「私生児」が何を意味するのか、これは私も含めたアジアの人々にとっては難しいものでした。ネタバレを読んで理解しましたが、わかんないよ、そんなの。欧米の方なら理解したのでしょう。ラストを見た瞬間に「あ、そういうことだったのか」と。
 けっこう厳しめの評価をいくつか読みましたが、私は気に入っています。
 それと、音楽がたいへん印象的で、サントラほしいなと思いました。