111.アモーレス・ペロス
2000年メキシコ。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督初作品。メキシコシティを舞台に、関係なさそうな3組が事件を軸につながっていく。
21グラムやバベルの監督さんなんですね。淡々と描いているのですが、畳み掛けるようにして出来事が続きます。153分という長さですが時間を感じさせません。何より、出てくる人物が魅力的です。魅力的という言葉は誤解を与えかねないのですが。
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112.三つ数えろ
1946年アメリカ。ハワード・ホークス監督。ハンフリー・ボガード主演。レイモンド・チャンドラー原作の『大いなる眠り』を映画化したサスペンス。
ハンフリー・ボガードの演技がいちいち鼻につきましてね、楽しめなかったですよ。なんかね、この役者嫌いです。
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113.死刑台のエレベーター
1958年フランス。ルイ・マル監督。恋人の夫が社長を務める会社の社員ジュリアンは社長を自殺に見せかけて殺害する。しかし、証拠隠滅に失敗していることに気づき会社に戻ったところから彼の計画が崩壊し、さらに別の殺人事件の容疑がジュリアンにかけられる。
面白い作品ではありますが、証拠隠滅を忘れてしまっているところがあまりにも情けないのです。ただ、別の殺人事件の容疑がかけられたのはちょっとかわいそうかな、なんて。でも、社長を殺すときに戦争がどうのこうのと偉そうなことを言っておきながら殺した本当の理由は恋人のためなのだから、やっぱりジュリアンはこんな目に遭ってよかったんじゃないですかね。