やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」を観てきた感想(ネタバレ)


あらすじ:仕事も恋愛もうまくゆかず人生に行き詰っていたアニーは、親友のリリアンが婚約し、ブライズメイズ(花嫁介添人)のまとめ役をすることになる。崖っぷちな自分はもとより、それぞれ問題を抱えた一癖ある花嫁介添人たちをまとめるため奮闘するアニーだったが、ハプニングが続出してしまう。

 これはね、来ましたよ。やくもとうずしおをがっつりと2012年映画ランキング1位ですよ。
 花嫁介添人、6人の女性のドタバタなのかなと、観る前は思っていました。それに、男の私が観たとして果たして楽しめる内容なのか不安でした。でも、中身はアニーという女性の人生の転換点を描いた下衆な映画でした。たいへん楽しめました。
 主人公アニーを演じるクリステンウィグが脚本を担当しています。けっこうきれいな女性なんですが、コメディアンなんですね。しかも、下ネタ全開で笑わせる方だそうです。それを知ると納得する物語です。
 映画は下ネタが満載です。勢いよくゲロを吐きます。汚いです。ファックとかシットとか言いまくりです。それ以外にもだいぶ下品なことを言っています。映画評論ラッパーの宇多丸さんが言ってますよ、勢いよくゲロを吐く映画は間違いない、って。本当に間違いないですね。まず、下ネタがおもしろすぎました。というわけで、下ネタが苦手な方は観るのをやめておきましょう。
 いやいや、でもね、わかってほしいのはね、仕事も恋愛もうまくいかない女性、というよりも一人の人間が新たな人生を歩み始める物語でもあるのですよ。そういうところはね、まじめなんですからね。あまり馬鹿にしないほうがいいですよ、この映画。
 何もかも失敗することを他人の責任にしてしまう、でもそうじゃないんです。自分でダメだと思い込んでいるだけなんですね。そのことを気づかせてくれる人がいるから、アニーは幸せ者でもあります。本当に愛してくれる男と出会えましたし、そのへんは嫉妬します。
 気づかせてくれた人は、花嫁介添人の中の女性でした。そいつが、最初はすんげえダメに見える、超デブなんですよ。そいつは、実は、一人でものすごく努力してきたスーパーウーマンだったんですね。そいつがアニーを助けてしまいますよ。ここは素直に感動すべきところでした。
 親友は大切にしましょう。出会いも大切にしましょう。あああ、これってそのまま自分に返ってくる言葉だあ!