やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「メランコリア」を観てきた感想


あらすじ:ジャスティンとマイケルの結婚披露宴。豪華なパーティをジャスティンの姉クレアがセッティングしてくれた。ところが、ジャスティンは気怠さや虚しさに襲われていた。ジャスティンは披露宴で大勢が集まる中、奇行に走る。そして、披露宴は最悪の結末を迎えた。そんなとき、空では異常な事態が起きていた。地球よりも大きな星が地球に異常接近していたのである。クレアの夫ジョンが衝突を否定するもクレアは衝突を恐れ、ジャスティンはなぜか気持ちが軽くなっていく。そのときは近づいていた。
 結果的に、『メランコリア』と呼ばれる地球のような水に覆われた星が地球に衝突します。終末映画ですね。
 オープニングを除いてほぼ全編を通して、手持ちカメラで撮影したような手振れが続く映像となっています。どうやら、私はそういう映像に弱いらしくて開始10分ほどで酔ってしまいました。映画が早く終わるのを祈りつつ最後まで鑑賞しましたが、かなりきつかったです。世界侵略のときもクローバーフィールドのときも酔っていましたからねえ。
 映画は前半と後半でジャスティン編、クレア編に分割されています。ジャスティン編ではジャスティンが崩壊していく様を描きつつ、クレア編になると登場人物がジャスティン、クレア、ジョン、クレアとジョンの息子だけに限られます。こんなに登場人物の少ない終末映画が他にあるでしょうか。
 登場人物にイライラさせられる映画です。ジャスティンを始め、ジャスティンの母と父、ジャスティンの上司です。今を思えばジャスティン側の人間ばかりですね。ジャスティンは披露宴で大勢が集まっているにも関わらずビョーキみたいに奇行に走ってイライラさせられました。母は娘の披露宴なのに結婚はクソだよみたいなことを言うし、父はイタズラをしつつジャスティンに興味を示さないです。ジャスティンの上司は披露宴の場に仕事を持ちこんできました。
 こいつら、どうなってるんだ、本当に。
 ジョンはクレアに向かって「おまえの家族はサイテーだ」と言います。ジョンのおっしゃるとおりですな。こんな世の中、早く終わってしまえばいいんだ、ということでしょうか。
 こんな終末映画もあるんだな、というわけです。この映画の監督は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を撮っていますが、そのうち早くこっちのほうも観ないといけませんなあ。