やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」を観た感想(ネタバレ)

 映画館の予告ではなかなか期待させてくれる感じでしたなあ。
 正義感あふれる男スティーヴは体がとても小さい。それでも陸軍に志願して欧州の激しい戦場へ行こうとする。そんな彼をアースキン博士が発見、実験により彼はスーパーマッチョに生まれ変わり・・・
 第二次世界大戦における対ドイツ戦が主な舞台となりますが、冒頭はまず現代のロシア氷原から始まりました。そこにはキャプテンアメリカが持っていたはずの盾が見つかるのです。そこへどうやって話がつながっていくのか、という謎の提示です。
 キャプテンアメリカというタイトルだけあって、アメリカ万歳の作品なのかと思いきやけっこう遠慮してますね、珍しい。あと、ナチスをやたらめったら目の敵にしていますが、大日本帝国については万に一つくらいしか触れてきませんでした。ひたすらナチスと戦えというメッセージで溢れていました。
 それにしてもキャプテンアメリカ、強いっすねえ! 「ヒトラーなんてもうだめだよ」と言って暴走を始める悪党レッドスカル率いる組織ヒドラは終始押されっぱなしでした。連合側を押す場面なんてこれぽちもありませんでしたよ。
 キャプテンの盾がすごいですから。ものすごく希少な金属ヴィブラニウムを、なんと! 地球上からすべてかき集めてそれを一枚の盾にしてしまったのですから! もうね、だからね、キャプテンがというよりもこの盾がすごすぎますね。キャプテンが投げたら戦車を貫通しますから。しかも新型の戦車ですよ。
 ただ、レッドスカルはキャプテンによって倒されたわけではないので注意が必要ですね。
 さて、この作品は何が言いたかったんでしょう。スティーヴの善良な心をやたらと押してきたかと思えば友人を失ったスティーヴは戦いまくりです。キャプテンと同じ能力を持っているはずのレッドスカルは活躍しませんし。大切だったはずの友人を失ってひどくショックなのかなと思いきやスティーヴはそうでもなかったですし。とりあえず、一貫していたのは「君も兵士に志願して戦おう!」というメッセージでした。そのメッセージだけはスタッフロールまで貫かれていました。
 あ、スタッフロールの後も映画は続きますので帰らないでください。
 ううん、予告で期待しすぎたかな。キャプテンアメリカ。というわけで、いまいち勝手に期待して、期待を裏切られた私だったのでした。
 よおし、来年2012年8月のアベンジャーズを楽しみに待つぞ! 今回のキャプテンアメリカを始め、マイティソーやアイアンマンが勢ぞろいですからね!