やくもとうずしおをがっつりと

「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「SUPER 8」を観てきた。(ネタバレ)

 今日はUFOの日だそうです。1947年6月24日15時頃アーノルドさんがUFOを目撃したそうです。私も2011年6月24日15時頃、スーパー8を観ていましたよ。エイリアンの乗り物が飛び立ったのが15時頃だったと思います。
 さて、期待を持たせた、宣伝しまくりのこの映画ですが、私は良くもなく悪くもなく、大きな音にびっくりしていた程度でした。何日か前に映画評論家の町山智浩さんがツイッターで深刻なネタバレをしていまして、それを読んでしまった私はがっかりしていました。ネタバレが嫌ならツイッターもやるなということですね。映画の予告に使われていた場面が一部出てこなかったのですが、どうしてでしょうか。スーパー8というのは動画撮影用フィルムの規格のことなんですね、スタッフロールでそのことを理解しました。スタッフロールは最後まで観ましょう。
 時代設定が1979年なのですね。映画を撮影する中学生たちが町を震撼させる出来事に巻き込まれるという内容です。彼らは目の前を通過した貨物列車が大惨事を起こすところを目撃してその後さらにたいへんなことになるわけです。少年たちのカメラなどが古いので、そういう趣味なのかなと思いきや町全体に古さがありまして、そういう設定なのだということに気づきました。
 それでは、感想を述べます。まず、貨物列車に自動車が突っ込んだ後なのですが。ぶつかった瞬間、貨物列車の先頭と車のあたりで爆発が起こりました。にもかかわらず、運転手が生きていたのです。車もある程度原型をとどめていました。そんなバカな! かなりの速度が出ていた貨物列車に突っ込んだ自動車は普通ならバラバラでしょう。ぐしゃぐしゃになるでしょう。
 貨物列車は大惨事となり、町の保安官(主人公の少年ジョーの父)が「住民が不安がっている」というセリフがあります。そのセリフまでに住民が不安がっているような描写がありませんでした。ジョーの映画撮影仲間であるデブが自宅で事故の報道ニュースにかじりついているのですが、デブの家族はそれぞれ私事に忙しくてテレビにまったく興味を示していませんでした。このあたりから私はもうこの映画はだめかもしれないと思っていました。
 事故現場となるところで撮影していた少年たちの残したカメラは何かを撮ってしまったわけですね。これは中盤の盛り上がる場面になるはずでしょう。フィルムの現像が終わり、いざ観てみると、これと言って別に驚愕のものは映っていませんでした。いや、少年たちにとっては驚愕のものが映っていたのですが、我々観客はそれを既に少し観ていたので、あまり驚くことはなかったですよ。
 エイリアンの目的について、すごいネタバレをしますが、人間を食べます。肉食のようです。そのために人間を捕えるのですが、食べる目的もあるけど、人間に対する恨みもあるようで、どっちかにしたほうが良かったのではないでしょうか。むしろ、食べるほうを無しにしたら良かったと思いますよ。そうでなければ、エイリアンは本当はイイ奴なんですけど、悪い奴にしか見えませんから。
 さてさて、貨物列車に積載されていたものが何だったのかというのがこの映画の主題でもありますが、もうひとつ、主人公の少年ジョーについても映画の肝になります。映画の頭はジョーの母の葬儀でした。ジョーとジョーの父は母・妻を失って不安定になるわけです。その不安定を解消していくことになるのもまたこの映画の主題なのです。父は「父親らしいことをしてやれなかった」ということでこれからは母の代わりにジョーのためにがんばろうとしますが、それが少々行き過ぎるのですね。映画仲間と会うことをやめろと言ったり。少女アリスと会うなと言ったり。アリスについてはジョー母の死にかかわっていますので父がアリスに対して良く思わないのは当然です。そのアリスもまたジョー母の死を重く受け止めていて、不安定になっています。そんな彼らが不安定な状態から救われていくのですよ。救われる瞬間はちょっと泣きましたけども。
 ジョーもアリスも仲間がいるし、孤独ではないし、母の死以外はかなり充実しているので、いいんじゃないですかね。
 少年たちは映画を撮影しています。そのレベルがけっこう高いので笑ってしまいました。エイブラムス監督やスピルバーグ監督の少年時代もこんな感じだったようですが。才能のある人たちはすごいですな。アリスの映画撮影中の演技がうまいので、これは必見です。冒頭での撮影中の演技と、中盤のメイクした状態での演技がうまいです。
 スピルバーグ監督の映画は本当の本当に面白いかと言われたら、私の中では諸手を上げて称賛できるものがありません。今回は監督ではないですけど、JJエイブラムスについては、ううん、アルマゲドンがバカバカしくて良かったかな、という程度ですけど。今作も期待していなかったのですが、まあ、こんなもんですかね。