やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「シャザム! 神々の怒り」(吹替)鑑賞感想

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2023年3月日本公開

監督:デビッド・F・サンドバーグ

脚本:ヘンリー・ゲイデン、クリス・モーガン

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あらすじ:アトラスの娘たちが復讐のためにフィラデルフィアへやってきた。ビリー・バットソンとその家族は街と家族を守るために戦うが、彼らの力が奪われてしまう。さらに、街は未曽有の被害を出すのだった。果たして、ビリーたちは守り抜くことができるのか。

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 DCユニバースの映画なのにまさかの面白さだった前作に引き続き、今作もたいへん楽しい映画になっていました。ギャグは冴えています。そのギャグに翻弄されるアトラスの娘たちがまじめにやっているのに面白くなってしまうというシャザムならではの展開です。

 それにしても、今作のフィラデルフィアではあからさまに市民が惨殺されていきました。一人や二人ではなく大勢が逃げられずに殺されます。ビリーたちの救出が間に合わないのでもどかしい場面が続きます。大惨事です。

 だからこそ救いがいがあるのかもしれません。ちょっとお子様にとってはきつい場面ですが、ビリーたちの家族にはまだ幼い子がいるじゃないですか。その子が率先して市民を助けようとします。まさにヒーローです。そして、クライマックスでのビリーの選択です。

 ルーシー・リューヘレン・ミレンがたいへん良い味を出していました。ヘレン・ミレンは77歳ながらきびきびとした動きでアトラスの娘としてビリーたちの挑戦を受けました。

 さて、アメリカの橋は壊れやすいですね。ヒーロー映画で毎度簡単に壊れていきますね。修繕や新しい架橋工事はぜひ日本のゼネコンにお任せください。

撫養城に行ってきた

 鳴門市にある撫養城です。1585年、秀吉の配下だった蜂須賀小六の息子である家政が四国征伐により阿波国領主となりました。そのとき阿波に9城を置きました。そのひとつです。1638年に廃城となりました。別名岡崎城です。本来の撫養城天守はありません。写真の城は模擬天守(嘘天守)です。

 初めての訪問です。散歩に来ている市民が多いのですが、店などはありません。駐車場の近くには鳴門美術館があります。また、太平洋戦争の慰霊碑があるあたりには女性の裸体の銅像が数多く、謎の舞台もあります。

↑休憩所の天井。

↑使っていない自動販売機をわざわざ裏返しています。

↑駐車場奥で見つけた看板。文字の配置があかんやつでした。

↑看板の示す散歩道は楽しくなさそうでした。

映画「Winny」鑑賞感想

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2023年3月公開

監督、脚本:松本優作

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あらすじ:2002年、金子勇Winnyをネット上に公開した。それを悪用する者が大勢現れて逮捕者も出た。そんなとき開発者の金子も京都府警に逮捕されてしまった。弁護士の壇が彼を救うために弁護を引き受けた。一方、愛媛県警では現場の警官である仙波が県警内部のとある問題を告発しようとしていた。金子と仙波はどうなるのか。

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 裁判所と警察と検察の悪い部分が凝縮された映画でした。

 世間では、裁判所や警察が正義だと信じている方々が大勢いらっしゃるので私はうんざりでございますよ。明日いきなり逮捕されてもまだ同じことが言えるのですかね。いまだに江戸時代みたいなことをやっている司法ですよ。司法の正義を信じている皆さんは法廷や取り調べ室の現実を知ったほうがいいでしょうよ。

 さて、愛媛県警の仙波巡査部長が第二の主人公として金子と交互に映し出されていました。いったいどこでどうやってWinny事件に関係してくるのかなと思いきや、そういうことだったのですね。

 壇とはまた別の弁護士が、警察が金子を逮捕した真意が何なのかを知りたがっていました。その真意は作中で明かされることがありませんでした。Winny事件を事件にした京都府警の真意とはいったい何だったのでしょうか。

 航空機も今作にとって大切なもので、当時のJAL塗装が再現されていました。細かな演出です。当時のJALは暗黒時代でした。

 金子を演じたのは東出昌大だったのですが、田中圭にしか見えなかったです。田中圭に見えつつ、金子勇という人物を全然知らない私ですが、金子勇そのものだなと思いました。金子勇という方は天才だと思わされました。

 ところで、天才が裁判をやっている間にYoutubeのサービスが開始されたのは印象的でした。さらに、この映画の製作会社がKDDIというのも印象的です。

映画鑑賞感想/ダークレイン/犯罪都市

ダークレイン

2015年 監督:イサーク・エスバン

「クソ映画観た時は俺だけ苦しむのはあまりにも不公平だからと何も知らぬ他人に勧めてきましたが、ダークレイン勧めたら地獄に堕ちるでこれ」と某氏に言わしめた本作がどれほどひどいのか確認したところ、そんなにひどくなかったです。某氏のおかげです。ありがとうございます。けっこう笑っちゃいました。困惑する作品だけど生涯最悪ではありませんでした。

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犯罪都市

2017年 監督:カン・ユンソン

 こちらが弁護士のスタンさんです。ギャアア! 実際に起きた事件をもとにした映画なんですね。マ・ドンソクが暴れまわるので純粋なフィクションかと思いました。実在する事件をもとにした映画なのに続編が製作されるなんて珍しいですね。3作目も決まっていますので楽しみです。だけど、レストランのおじさんが死んだのはがっかりです。

映画「Sin Clock」鑑賞感想

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2023年2月公開

監督、脚本:牧賢治

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あらすじ:理不尽な理由で会社をクビになった上に離婚もしている高木は神戸でタクシー運転手の職に就いた。そんなある日、偶然乗せた客から聴こえてきた話をタクシー会社の同僚に話したことでさらに奇跡のような偶然が重なり、彼の人生は大きく変わるのだった。客から得た情報をもとに強盗計画を同僚と練りはじめたのだが、果たして奇跡は続くのか。

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 犯罪映画ですよというのは予告でわかっていたことなのですが、強盗計画が始まるのは中盤以降です。前半は理不尽が続く苦しい展開です。なるほどね、そういうお話なのね、といった具合に見ておりますと、おかしいくらいに奇跡的な偶然が重なっていきます。

 そして、まったく予想できなかったまさかのオチです。驚愕しますよ。ぜひご覧いただきたいです。頭を抱える展開が最後に待っています。

 劇場から乾いた笑いが聴こえてしまいました。

 人生というのは辛いもんだよねというお話なのかと思いきやまさかのオチにトホホです。