2022年2月日本公開
監督、脚本:マリヤム・モガッダム、ベタシュ・サナイハ
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あらすじ:ミナの夫ババクは殺人罪で死刑となり、娘ひとりを抱えるシングルマザーになった。ところが、真犯人が出てきて死刑は間違いだということがわかった。国による補償が決定したものの支払は何年も先になるらしい。そんなある日、ババクから金を借りていたという男がミナに返済してきた。返済だけではなく未亡人になったミナをいろいろと助けてくれる。男は何者なのか。
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淡々とした場面が最後まで続きます。しかし、作中で描かれる問題はあまりにも大きなものでございます。演出が淡々としたものでなければ見ているこちらの精神をガリガリ削りそうです。
イラン社会の死刑制度と冤罪という問題以外に、シングルマザーに対する風当たりのきつさがあります。
親ですら敵に回ってしまうのでした。死刑と冤罪は日本と同じなので我が国も是正する必要がありますが、未亡人、シングルマザーの立場の弱さは日本以上ですね。
やっぱり宗教はクソです。宗教は守ってくれるどころか敵です。
社会が改善されることを望みます。
ちなみに、イランにもバレンタインデーがありまして、贈り物の習慣まであるそうです。