テレビシリーズとはほとんど関係ない話でした。宇宙鉄人という新たな敵が現れて宇宙から日本列島を蒸発させようとしているけどそれを仮面ライダー部が防ぐという話です。
宇宙鉄人といえばあの宇宙鉄人しか思い浮かばないのですが、そのとおり、あの宇宙鉄人の登場です。しかも悪役なんですね。
宇宙鉄人とは、1976年に放映された特撮ヒーロー宇宙鉄人キョーダインのことです。スカイゼルとグランゼルというロボットが出てきますけど、この映画の中ではスカイダイン、グランダインという名前になっています。
さらに、今回の映画ではXV?という衛星兵器が登場して日本列島を破壊しようとしますが、このXV?も実は巨大ロボットワンセブンに変形します。見終わったあとでXV?が17にもなることに気付いて、あーなるほどなーと思いました。ワンセブンとは、宇宙鉄人の翌年に放映された特撮です。大鉄人17です。キョーダインも17も観ていませんけどね。
予告では、セクシーな衣装の原幹恵が悪役で、岡田浩暉と木下あゆ美が仮面ライダー部に助けを求めています。作中でも話はそのとおりに進んでいきますが、本当は原幹恵側が岡田浩暉と木下あゆ美の悪事を防ぐということになります。
岡田浩暉と木下あゆ美の正体が宇宙鉄人キョーダインなんですね。木下あゆ美がかなりのドジっ子だったのですが今作の流れに何の意味があったのか怪しいところです。悪役であることを隠すためだったのでしょうけど無理があったと思います。
カメラが近すぎるのかアクションが見づらいですし、理事長たちが宇宙鉄人と仮面ライダーの戦いを傍観するとか言いつつなぜか途中で激しい邪魔をしてくるし、お話の流れもアクションもいまいちだと思います。
でも、弦太郎が衛星兵器と友達になろうとするため説得する場面、学園のみんなが大ピンチの弦太郎のためにスイッチを押す場面は良かったです。
全体的に良いところを見つけられなくて、こんなもんかなと思いましたけど、新しい仮面ライダーウィザードは鼻につくやつですな。