やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ガリバー旅行記」を観てきた(ネタバレ注意)

http://movies2.foxjapan.com/gulliver/
 2Dのほうで観ました。初日だけど平日昼間だったので客は10人くらいでした。
 現代版ガリバーです。出版社の雑用係が編集者の女性を好きでいるわけですが、気が小さい、自分には何もできないと思っているためその女性にもチャンスがあっても告白とかできずにいます。ところが女性に旅行記書けるよと嘘をついてしまい、バミューダへ行くことに。バミューダトライアングルから小人の国に行き、いろいろあるお話です。
 主人公の名前はガリバーです。小人の国はリリパット王国。赤い国(名前忘れた)と戦争状態にあります。ガリバーはリリパット王室の王女を救ったり、敵の大船団から国を救ったりしたため英雄となりました。もともといた将軍は自身の性格が災いして王女から嫌われたり将軍職を追われてしまったりして、敵国に寝返ります。
 まずはこの将軍がリリパットを裏切る理由についてなんですが、王女に嫌われたくらいで裏切ってんじゃねえよ。あと、王女以外には嫌われたりしてません。たしかにガリバーが将軍になってしまったというのもありますが、それでも寝返ってしまうのはひどいです。敵国もいきなり寝返ってきた将軍をすんなり受け入れるなと言いたいです。
 次に、ガリバー自身なんですが、気の弱い男という設定で、会社内では雑用に徹しています。それなのに、リリパットに来た途端、性格が変わったように活躍するんですよ。ガリバー自身の成長を描くはずの映画なのにその成長をすっかりすっ飛ばしました。早々に観るところがなくなるわけですよ。
 次に、ガリバーが敵の大船団を倒す場面ですが。大船団から砲撃を受けたガリバーはピンピンしています。いやいやいやいや! ガリバーはこの世界では巨人だけど生身であることに変わりはないし、砲撃で堅牢な建物が破壊されるシーンがあります。それなのに砲撃を受けたガリバーは肌が赤く腫れるだけなんですよ。銃撃を受けたみたいに激しい痛みを伴ってのたうちまわってもおかしくないでしょう。でも、そうなりませんでした。
 あと、ガリバーのウソは女性にあっさりバレるんですけど、その女性もリリパットに来てしまい、一瞬にして相思相愛になります。おい、何も困難無しかよ! すんなりあっさりすぎるぞ! で、ガリバーは帰国すると雑用から編集のほうへ栄転するようなのですが、文才とか能力なさそうなのに、どうして!? おかしいでしょうに。まったくもう。
 あと、小人たちは大工が得意なようですね。巨大ロボまで造ってしまうのですから、かなりのものです。その説明が中盤手前くらいにリリパットの王から一言あるんですが、大工能力の高さは映画序盤で発揮されています。ガリバーを捕える巨大な輸送車みたいなやつです。別に、王の説明なんていらなくないですか。
 このように悪いところをあげつらいました。良いところを探すのは難しいです。でも、笑うところは多かったですよ。あらゆる物語のパロディもやってくれましたから。つい最近の大作映画とか。あと、主役を演じたジャックブラックです。彼は面白い動きをしてくれるので、それも笑えます。
 とにかく、85分しかないたいへん短い映画に盛りだくさんの内容で時間を長く感じさせてくれましたのでお得だと思います。以上!