- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: DVD
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まず、結論から申しますと、この映画、私の映画ランキングベスト10に食い込んできました。すばらしい名画です。始まって20分くらいは短いカット割りが続くのですが、これが笑うことのできるネタをどんどん重ねてくれました。まるでサウスパーク無修正映画版です。←これは私なりの最高の褒め言葉ですよ。このネタの攻撃が終わったあとでいきなりの轟沈です。大勢のいわゆるプロ市民とでも申しますか、そんな人たちの前でラップを披露した3人がボコボコになりまして、私もボコボコになりました。ここからずっと私はボッコボコに殴られっぱなしでした。これってラッパーの映画じゃないです。自分自身の映画です。あんまりこれ以上はちょっとつらいんですが。だんだん長くなっていくカット、ボコボコでふらふら、そしてやってくるのが最後の10分です。泣いちゃった……まさかの場所で出会った2人のやりとりに泣いちゃった……
それにしても最初の車の中でラップをやってる6人、下手ですな。この下手っぷりに「ああ、そういう映画なのかな」と思ったら下手さがやっぱり伏線だったんだなと思いました。適当なところですっかり停滞している主人公たちのひどさを表しているのです。友達がラップ大好きで彼の車に乗るとラップを聞かされるのですが、彼の車で聞くラップは本物のプロの方々なので比較して下手だと思いました。下手じゃなかったらFUKUYAから出るよな。でも、逆に言えばこの役者さんがうまいっすなあ。
舞台の街ですが、東京まで電車で70分ほど、その電車が10分〜30分に1本走っています。徳島の私から見ればあまりにも気軽に東京へ出ていけてしまうところです。「東京へ出る」という重みを埼玉県民はどう感じているのでしょうか。気になるところです。
とにかくラッパーとはいえそれでも楽しめるのではないかな。私が楽しめたのですから大丈夫だと思います。最高の青春群像劇です。
最後に、サイタマノラッパーは本当におすすめです。