2022年9月公開
監督、脚本:原田眞人
原作:深町秋生
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あらすじ:愛していた女子高生が殺された事件を防げなかったと自戒して闇に堕ちた元警官は兼高昭吾へと名前を改めた。罪を問わない代わりに暴力団へ強制的に潜入させられた彼は、サイコパスのような男:室岡と組み、やがて組織のトップ十朱に接触する。ふたりは十朱のボディガードとなり、送り込まれる刺客を次々と排除していく。
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原作未読です。
松岡茉優が演じている吉佐のキャラが一番ぶっ飛んでると思いました。世界で数少ない象牙ビジネスをやっているこの組織をめちゃくちゃ恨んでいるから、警察の犬として潜入しているのです。元動物愛護団体みたいなことを言っていました。なんやこいつ、室岡よりイッちゃってるやん。
さて、今作で最も注目する点はセリフを聴き取ることができるのか、です。何しろ原田眞人監督ですから。映画「関ケ原」で聞き取れないセリフがかなり多かったですから。結果として、今作はわずかに聞き取りづらい部分はありますが、概ね問題ありません。
この組織は、警察が潜入捜査官を送り込むほど凶悪なのでしょうけど、何がどういうふうに凶悪なのか、説明のみだったのでよくわかりません。実際に何かやっているところを見せてくれたらよかったのですが。十朱が言っていた「暴力団がやる闇営業って何だろうね」のあたりも、あれ? この組織は良い組織なのでは? と思えてきます。鼻のないおっさんはだいぶ悪いやつかもしれませんね。
ヤクザ映画でしたが、これまでのフィクションで見てきたヤクザとは一線を画す存在でした。大統領のSPかよっていうくらいの凄腕が十朱を守りますし、車も防弾、事務所の警備も行き届いている、ボディガードの選び方などなどそれなりの政府がやっていそうです。はっきり言ってかっこいいと思いました。MIYAVIだからかな?