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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「モガディシュ 脱出までの14日間」鑑賞感想

ポスター画像

2022年7月日本公開

監督:リュ・スンワン

脚本:チョ・ソンミンカン・ヘジョンキム・ヨンファ

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あらすじ:1988年のソウル五輪を成功させた韓国は国連加盟を目指していた。そこでアフリカ各国に目をつけていた政府はソマリアでも韓国の加盟を支持してもらえるように活動していた。北朝鮮も国連加盟のために外交活動をソマリアなどで続けていた。1991年12月、ソマリアではバーレ大統領政権を打倒しようとする反政府組織が諸都市を制圧し、ついに首都モガディシュへ侵攻した。内戦状態となり、アメリカ大使館はすぐに撤退したが、韓国大使館と北朝鮮大使館は詳しい状況を知らないまま取り残される。本国からの救援も期待できない状況となり、両国の大使は協力してソマリアから脱出しようとするのだが、果たして。

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 バーレ大統領といえば世界でも指折りの極悪独裁者じゃないですか。

 そのバーレ大統領はこの映画でも描かれた内戦で国外へ逃亡してバーレ政権は崩壊しました。バーレがいなくなってソマリアは良い方向へ行くかと思いきや新たな地獄の始まりです。

 それはさておき、本作はめっちゃ面白かったです。「アルゴ」みたいな感じはありますけど、こんなにリアルで激しい映画を韓国は作ることができてしまうのですね。うらやましい!

 後半のカーアクションはぜひご覧ください。

 南北が渋々協力する様子は、朝鮮半島の良い未来を想像させるようではありますが、かなりひどい状況に追い込まれないと協力できないという裏返しでもありますね。

 事態が起きる前に北と南の外交合戦が繰り広げられていました。そのとき両国の参事官が活躍するのですが、私は見分けがつかなくて南の参事官が北のスパイだと勘違いして思い込んだまま中盤まで見ていました。ごめんなさい。