2022年5月公開
監督、脚本:川和田恵真
・・・
あらすじ:サーリャは幼い頃にトルコから父と妹と弟といっしょに逃れてきたクルド人難民だ。17歳となった彼女は日本語も流暢となり、同郷のクルド人からいろいろと頼られている。高校の友人たちとも仲良くしている。ただし、自分はドイツ人だと友人たちに告げていて、クルド人であることを隠している。しかし、幾度かの難民申請は通らず在留資格を失った。ビザをはく奪されたためにバイトができなくなり、都道府県境を越えることも許されない。葛藤する彼女だったが、とうとう父が入国管理局の施設へ収容されてしまった。果たして、彼女と家族の運命は。
・・・
映画「牛久」とセットでご覧ください。先に「牛久」を見ておけば本作を深く理解できます。そして、絶望します。「牛久」に続いて本作でも「お・も・て・な・し」のセリフを聴かされてしまいました。
まあ、日本は、事実上難民を受け入れ拒否していますからね。日本政府は鬼でございます。本作に出てくる周囲の日系人も皆鬼でした。特に友人の母です。見えないところで手のひらを返しました。怖っ。
それにしても本作の日系人はクルド人を知らなさすぎでしょう。耳にしたことくらいはあるはずですが、そんなに知らないものですかね。
ちなみに、本作の主人公を演じた女の子はイラン系の血が入っているのだそうです。本作を観ることにした理由は、このポスターだったのですが、それはここだけの秘密です。