2022年5月日本公開
監督:ダニーラ・コズロフスキー
脚本:アレクセイ・カザコフ、エレナ・イワノワ
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あらすじ:チェルノブイリ原発専従消防士のアレクセイは自身のキャリアアップのためにキエフへ移ることを決めた。しかし、それは恋人のためでもあった。そんな中でチェルノブイリ原発が事故を起こした。アレクセイも原発へ向かう消防団に加わったが、現場へ到着した彼の目の前には地獄が広がっていた。果たして、アレクセイの運命は。
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冒頭で本作はアレクセイという人物を中心に創作を含んでいるということが説明されます。
真実を追及しようとしたHBO制作ドラマを意識したのでしょうか。
本作は、HBOドラマと比べると衝撃的な映像が連続している部分は同じです。最悪の事態が起きていることがはっきりわかります。ただ、原子炉の下にたまっている水を抜こうとするのが本作の主な内容となるのですが、早くしないと欧州全体がたいへんなことになるという危機感があまり伝わってきません。
危機が迫っているというドキドキがありません。それに、妙なところで市街の除染をしている作業の様子が入ってきたり、編集がちょっとおかしいのかなとも思います。
でも、それ以外は消防士や市民の視点で悲劇を見ているということでそこまで切迫した状況を伝える必要もないかもしれませんね。
ロシア映画だけど政府批判はしっかりしているし、製作陣にウクライナ人が含まれていて、現在ロシア政府から睨まれているとのことなので、無事公開されて良かったですな。