2022年5月公開
監督:吉野耕平
原作:辻村深月
脚本:政池洋佑
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あらすじ:地方公務員を辞めてアニメ業界へ飛び込んだ斎藤瞳は7年目にしてついに監督を任された。大手アニメ制作会社トウケイ動画が威信をかけた夕方5時の枠である。一方で、別のテレビ局もその時間にアニメをぶつけてきた。天才といわれる王子千晴監督を中心としたスタッフによるものだ。王子にあこがれてこの業界にやってきた斎藤だったが、現場は新人監督の斎藤をお飾り程度に考えている。王子も天才と呼ばれている重圧に押し潰されそうだった。果たして、両者のアニメ制作は無事に最終回を迎えるのか。
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泣きました。
たいへん楽しませていただきました。
今までにないものを作ろうとする、まさに胸熱な物語でした。「大河への道」も伊能忠敬を主人公にした大河ドラマを作ろうとする物語でしたので、それが同じ日に公開となるのも何かの縁でございましょうか。
観ている人々の心に訴えるものを作る、現実に魔法はなくても人々を救う一助となるようなものを作る、すばらしいことです。
ただ、どうしても気になるのは、制作現場の過酷な労働環境です。本作においても結局は徹夜で制作を続けていきます。良いものを作ろうと一致団結するとしてもやっぱりこのような現場はいかがなものかと思います。