やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「N号棟」鑑賞感想

ポスター画像

2022年4月公開

監督、脚本:後藤庸介

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あらすじ:岐阜県某所にある団地はポルターガイスト現象が多発してメディアに取り上げられたこともあった。啓太が自主製作映画のためにその団地をロケハンするというので元カノの史織もロケハンに同行した。啓太が今付き合っている真帆と3人で団地を見て回ろうとしたが、廃墟になっているはずの団地は住民が大勢いた。ロケハンではなく入居するための下見に来たと咄嗟に嘘をついて、見て回ると奇妙なことが起きるのだった。

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 岐阜県富加町公営住宅で1999年から2000年にかけて起きた事件をモチーフにしています。当時はメディアに取り上げられていましたが、解明されていたはずで、なんだそういうことかという内容だったはずです。すみません、うろ覚えです。今作では茨城県つくば市の大型団地で撮影しているので実際の団地とはだいぶ異なります。

 さて、今作は、ちょっと意味が分からないものになっています。主題は、「生と死」であり「死を恐れるな」ということです。団地の住民はカルト集団みたいなものになってしまいました。どうしてわけわからんカルトじみた内容にしてしまったのでしょう。普通の心霊がポルターガイスト現象を起こす恐怖映画に仕立ててくれればよかったのです。主人公の史織も意味のわからない行動を取ります。まるで彼女だけがまともであるかのようなお話の進め方ですけど、彼女もなかなか行動原理のわからないことになっています。史織はどうしてそんなに知りたがりなのかしら。