映画館名簿という本をもとに算出しました。2021年版です。何が載っているのかというと、全国のすべての映画館の座席数、スクリーン数、所在地、連絡先です。価格は5000円のようです。
図書館から持ち出すことができないので、手書きで書き写して自宅でExcelに打っていきました。おかげさまでこの記事を書く時間も含めて15時間ほどかかってしまいました。
映画館名簿に載っていない映画館がひとつありました。この本が出たあとに開業した映画館も調べて追加しています。
まずは、各都道府県の県民一人当たり座席数を一覧にしました。一覧の数字は本来であれば1位の石川県が0.01006なのですがそのまま載せてしまうとわけわからんので0.0を削ってポイント制にしました。
石川県と山形県は意外な結果です。
石川県の場合は金沢に人口が集中していて、映画館もほとんど金沢です。
山形県の場合は山形市の他に米沢、新庄、酒田、鶴岡に人口が分散しています。ということは映画館も分散しますから一人当たり座席数が他県より有利となります。とはいえまさかの2位です。
福島県と高知県は予想どおりの結果でした。高知県はシネコンが高知市内にTOHO1軒のみです。福島県は福島市、郡山市、いわき市の三大都市がありながらシネコンがたいへん少なく、しかも郡山市はシネコンと呼べるものがありません。かなり古いボロボロの郡山テアトル(6部屋あり。2022年で68年目。ホームページ無し。当日券のみ。)があるのみです。大手シネコンが進出しようとしない理由は何かあるのでしょうか。福島市はフォーラスとイオンシネマがあるのですが。
座席全国一人当たり503
つづきまして、県民一人当たりのスクリーン数を一覧にしました。ということは部屋の数と同じです。一覧の数字は、本来であれば1位の石川が0.0000526というわけわからんことになってしまうので0.0000を切ってポイント制にしました。
1位と2位が座席数と同じですが、3位以下は異なります。愛媛県は都市が各地に分散しているのでシネコンも分散しているため有利です。沖縄県は米軍関係もあって映画館が多いので上位になったのでしょう。
スクリーン全国一人当たり2.85
なぜこんなデータを作ろうとしたのかというと、佐賀県は佐賀のくせに佐賀市内にシネコンがふたつもありまして、このデータを作ればきっと上位に来るのだろうと思ったからです。ところが、そうでもなかったですね。
ちなみに県庁所在地で映画館がないのは山口県山口市と奈良県奈良市です。ピンク映画館や小さな単館すらありません。
もうひとつ、面白い発見としては、東北最大の座席数を誇るスクリーンがTOHO秋田にあることです。428席です。仙台市で最大は410席なのでなかなか意外でした。
さらに、中部地方最大の座席数を誇るスクリーンは福井市のテアトルサンクにあります。592席でして、愛知県最大の506席をはるかに上回ります。さすがに東京(最大623席)や大阪(最大737席)や神奈川(最大634席)の映画館には及びません。
さらに、全国の座席数の合計は630573です。鳥取県人口56万人を上回ります。最小の高知県が1747席、最大の東京都が76211席です。1割以上が東京都なんですね。
スクリーン数全国合計は3618です。最小の高知県が10スクリーン、最大の東京都が410スクリーンです。1割以上が東京都なんですね。
最後に、映画館の名称、所在地、連絡先は書き写していません。