やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「決戦は日曜日」鑑賞感想

ポスター画像

2022年1月公開

監督、脚本:坂下雄一郎

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あらすじ:とある地方都市、長らく政界を押さえてきた党内でも有力な衆議院議員川島昌平の秘書である谷村は川島のサポートに徹する日々に満足していた。衆議院が解散したタイミングで川島が倒れてしまい、県連は娘の有美を候補者として推すことを決めた。谷村は、事務所の面々とともに川島有美をサポートしていこうとしたのだが、世間知らず、無知な言動、やる気だけはあるという状態に振り回された。やがて、父昌平のスキャンダルなどで有美は候補をやめたいと漏らすのだったが、果たして選挙の行方は。

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 麻生大臣の漢字読み間違い、小泉大臣の同じ言葉を繰り返す発言、豊田真由子議員の「このハゲ」発言などなどクスッとなるネタを大量にぶっこんできました。

 上記のような発言を連呼する川島有美がとんでもないクズでございまして、本当にどうしようもないんです。無知だし、わがままだし、人間的にもダメときたもんだ。見てるこっちが頭を抱えますよ。そのくせ、政界の悪いところを、稀にですが、きっちり指摘します。

 何も知らずに突然政界へ引っ張り出された世襲議員となるわけですが、どうすんだ、これ。

 川島議員事務所の面々はどうかというと、金を配ったりするし、政治とはそういうものなんだよということで川島有美を支えていこうとします。

 後援会も最悪、同じ県内の他の議員も終わってる、日本の政界をそのまま描いています。有権者も馬鹿ばっかり。

 あれ? この映画はもしかして日本版ドントルックアップですか?

 おそらく日本の選挙を忠実に再現している作品です。「選挙」というそのままのタイトルの映画も過去にありましたが、本当にどうしたもんですかね。

 本作によりますと、世襲議員はだいたいこんなもんだそうです。

 秘書ってすごいなって思いました。日本は秘書と官僚で動いているようです。その現状はどうしようもないから、変えられないものだから、これでやっていくしかありません。

 窪田正孝の演技も秀逸だと思います。