2021年10月日本公開
監督:ジャン=フィリップ・バイン、サラ・スミス
脚本:ピーター・ベイナム、サラ・スミス
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あらすじ:ネット、写真、通話、ゲームだけではなく自走して乗物にもなる最新型デバイスのBボットは新時代の友達にもなりえた。少年少女は誰もが持つようになった。しかし、少年バーニーに届いたBボットは壊れていた。だが、バーニーと壊れたBボット:ロンの間に本物の友情が芽生えようとしていた。
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このようなロボット映画で主人公と仲良くなるロボットはだいたい壊れていますよね。バンブルビーも壊れていますよね。我々はそういうものに魅力を感じるのかもしれません。
飛騨高山にからくり人形を使った祭りがあります。そのからくり人形はわざと壊れたような動きを見せて、そのあと復活してみせる動きを続けます。やっぱり我々は完璧じゃないものに魅かれるのでしょう。
とはいえ、この作品は少年とロボットの友情以外に家族とのつながりや悪徳企業の暴走や少年少女どうしの友情などなどいろいろなものを描いています。ちょっと多すぎたかなあと思います。我々がSNSに振り回されている日常も描いてくれたけど、この映画が言いたかったのはSNSが抱えている問題でしょう。そこに集中して上映時間も80分くらいに押さえてくれればだいぶ良くなったかもしれません。
E.T.では少年とエイリアンの友情だけではなく親子のつながりや、悪徳企業の代わりに政府の横暴を盛り込んでいましたが、なんだか似てますが、ロンのほうはちょっと無理がありましたかね。