2021年5月公開
監督:橋本一
脚本:河原れん
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あらすじ:富嶽三十六景など生涯を通して3万点以上の作品を残した葛飾北斎を描く。江戸幕府による弾圧から逃れつつ、他の絵師や版元との交流も描いていく。
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カメラワークというものは、小生にはさっぱりわからんものなのですが、この映画のカメラワークは超がつく下手ではありませんか。
少しパンして顔のドアップ、それを何度も何度もやってくれて気持ち悪かったです。
せっかく良い題材を映画化したのに、現代においてもたいへん重要な題材なのに、カメラワークがすべてを台無しにしています。絵だけではなくてアニメでも漫画でも何でも表現規制しようとしている今こそ見るべき映画、作るべき映画なのに、カメラワークが下手すぎるので困りました。
劇中で幕府に所属している武士が実は作家だったということで切腹させられそうになりますけど、その場面は、最近ありました病休して作品を書いた公務員さんに通じるものがあると思いました。いや、全然ないんですが。同列で語っていいものではありませんが。
当時の絵は顔をドアップで描いたものが多かったのでそれを意識しているのかもしれませんが、それにしても映像でそれをやったらだめでしょう。
葛飾北斎役が柳楽優弥から田中泯へ変わってしまうのもどうにかならなかったのかなと思います。クライマックスで柳楽優弥と田中泯のふたりが同じ絵を描く姿をやりたかったのかもしれませんが、もうちょっと何かどうにかならなかったのか、大河ドラマみたいに特殊メイクでなんとかしてください。