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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「地獄の花園」鑑賞感想(あらすじにてネタバレ)

ポスター画像

2021年5月公開

監督:関和亮

脚本:バカリズム

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あらすじ:ごく普通のOL田中直子が働いている会社三富士には堅気ではないOLがうじゃうじゃいる。営業部のOLを絞めるものだけではなく開発部などでも派閥争いを繰り広げて会社のOLを支配しようとしている者たちがいた。だが、堅気はそんなOLとは無縁だ。ところが、ある日中途採用で蘭というOLがやってきてあっという間に社内の派閥の頂点に立った。田中直子はそんな蘭と普通のお友達になった。蘭のうわさは社外にも広がり、他社のOLから狙われる日々が続いたがそれらを蘭が瞬殺していった。さらにある日、一部上場企業のトムスンOL軍団が田中直子を拉致してしまう。蘭をおびき寄せる罠だったが、蘭は単身で的中へ乗り込み田中直子を助け出そうとした。トムスンOL軍団の三大幹部のうちふたりまでは倒したが3人目に倒されてしまった。田中直子は三富士の他のOLを呼び出すように脅迫されたが、ついに田中直子が本性を現した。一瞬でトムスンOL軍団を倒してしまった。蘭がそれらを倒したことにしてその場を立ち去った田中直子は堅気の普通のOLを装い、通常の業務に戻ったのだった。ところがその日以来蘭は職場に顔を出さなくなった。蘭はOLの派閥争いや頂点を取ることに興味を持っていないようにしていたがそれは猫を被っているだけだった。実は、田中直子のような普通のOLを窮地から救ってヒーローになりたがっているのだった。

 一方で敗北したトムスンOL軍団が都市伝説にもなっていた最強のOLを連れて三富士に乗り込んで田中直子を倒そうとした。普通のOLでいたかった直子は正体がバレてしまったが史上最強のOLと決闘してどうにかこうにか勝利する。

 直子の戦いを目の当たりにしたOLたちはでたらめな強さにあきれ返り派閥争いがバカバカしくなって普通のOLへとなっていくのだった。

 負けた蘭は自信を失い、田中直子を救うどころか逆に救われたことにショックを受けて引きこもっていた。しかし、田中直子の本性を知った蘭は再び立ち上がり伝説のOLに会う。2週間の厳しい修行を経て強くなった蘭が田中直子の前に立ちはだかった。タイマンを申し込むのだった。直子と蘭の勝負はOLたちの最後の戦いとなる。どのような結末を迎えるのか。

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 疑問を抱いてはいけません。疑問を何一つ持つことなく私はこの映画を見ることができました。まあ、そういうこともあるよねという感じです。

 冒頭からスタッフロールに入るまでひたすら喧嘩です。OLどうしが蹴る殴るの暴行を繰り広げます。それ以外はありません。

 株式会社トムスンのOL幹部を演じているのは遠藤憲一勝村政信松尾諭丸山智己です。OLです。疑問を持ったらダメですよ。史上最強のOLは小池栄子でした。

 関和亮監督が何者なのか少し調べてみますと、本作が初の映画監督だそうです。perfumeのMVを中心に撮っていまして、ドラマはほんの少しといったところでしょうか。それよりも脚本のバカリズムでしょう。脚本を手掛けた映画は本作で5作目のようですね。監督作は1本だけ、オムニバス形式のものを2012年に撮っています。

 バカリズムは課長みたいな感じで出演しています。

 それとは別の男が従業員として出てくるのですが、最後の最後にちゃんと本作にツッコミを入れてくれますので安心してください。

 あと、OLたちが着ている特攻服に書かれている夜露死苦などの文字も必見です。見逃さずにちゃんと読んでください。魔苦舞苦というのも見つけましたがマックブックでしょうか?