2021年5月日本公開
監督:デリック・ボルテ
脚本:カールエルスワース
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あらすじ:子供を学校へ連れていくため母は車で急いでいた。寝坊した上に渋滞がひどく、遅刻は確定していた。すると、青信号になっても前の車が発進しない。苛立ちのあまり母はクラクションを長く鳴らした。それでも発進しない車を避けて進んでいくとさっきの発進しない車が追いかけてきて文句を言ってきた。子供を学校で下ろしたあと、母は給油のために立ち寄った店で偶然さっきの車に出くわした。店の客に助けを求めたが、その客がはねられてしまった。事態はさらに悪化していく。
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原題は「UNHINGED」でして、不安定などの意味だそうです。精神的におかしくなっている状態です。「サトラレ」という映画は見たことがありません。
この映画によりますと、アメリカさんのほうでは煽り運転や交通トラブルが増えているとのことですが、皆さんは安全運転でいきましょう。
右左折のときにわざわざ膨らんで曲がっていく車に苛立ちを覚えることなく、信号が変わっても発進しない車にイライラせず、一時停止すべきところで一時停止したら後ろの車に鳴らされてもお怒りにならず、車間を詰めてくる車をルームミラーでチラチラ見ることなく、信号のない横断歩道で歩行者がいたので停まったら後ろの車に鳴らされたので窓を開けて中指を立てることなく、どうか皆さんは安全運転でいきましょう。
ちなみに、緊急時以外のクラクションは道路交通法違反です。米国ではどうでしょうね。州によって違うと思いますのでよくわかりません。
ラッセル・クロウが予告で「アオってんじゃねえ!」と言っていましたが、本作のラッセル・クロウはガタイがめちゃくちゃ良くて怖いおっさんでした。あんな男に追い回されたらそれだけで十分恐怖です。
あと、作中のラッセル・クロウはどうやら家庭で何かあったようですね。それでかなりイライラMAXだったようです。だからといって……めちゃくちゃしていいわけではありません。それに、イライラ激怒してるくせに冷静に母子を追い詰めるあたりは始末に負えないことこの上無しでした。
でも、一番怖かったのは、ルームミラーにチラリと映ったどうってことない大型トラックがやっちゃった場面です。そんなのってあるかよという感じです。
それと、やたらと高架下の道路が多かったです。木々の並んだ美しい街路も多めでした。もうひとつ気になったのは、母の車のタイミングベルトが痛んでいるような音が響いていたので直したほうがいいと思います。
一番かわいそうなのは母の弟ですね。弟に対する仕打ちは近年の映画の中でもかなり酷なものではないでしょうか。どうか、弟さんのお気持ちが休まりますように。
それにしても右左折のときに膨らんで曲がるやつって何なんですか。周りの車が膨らんで曲がってるのをしょっちゅう見てるはずなのに自分もやっちゃうってのはどういう神経してるんですか。軽自動車のくせに膨らむやつ、なんなん? 無免許じゃないんですかねえ。あれでよく事故が起きないなあと感心しますわ。あと、警察は一時停止とか信号のない横断歩道で取り締まりをやってくださいよ。事故の8割は交差点で低速走行時に起きているんですよね。たしかそういう統計があったはずです。
昔に比べたら事故件数も事故率も減りました。死亡事故も減りつつあります。だけど、普段の交通マナーを良くすればもっと事故を減らせますのでよろしくでーす。