2021年2月日本公開
監督、脚本:ジェイソン・レイ・ハウデン
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あらすじ:ゲーム製作会社でプログラマーとして働くマイルズが闇サイト「スキズム」の殺し合いゲームに巻き込まれた。気が付いたら両手に拳銃が取り付けられていて、はずすことができなくなっていた。24時間以内に凄腕の女殺し屋ニックスを殺せという。付き合っている彼女ノヴァも巻き込み、殺し合いゲームが始まる。
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よくある話でございました。ニックスが実はスキズム管理者に家族を殺されてその復讐に燃えるわけでございまして、マイルズはそれに巻き込まれたのでした。あと、ダメ男のマイルズが無理やり成長させられるという物語でもあります。
「ザ・ハント」のような世界と「ANNA」のような世界の合わせ技ですね。
マイルズはごく普通のダメ男なのですが、主人公補正というやつがすごくて、凄腕のニックスに撃たれまくっても当たらないのです。どんどん逃げます。とにかく逃げます。そして、逃げるな戦えと大勢から言われます。そんなこと言われましても、逃げますよね。
本作では、Youtubeの名前が作中で出ました。コメントで言いたい放題の傍観者たちにマイルズが怒りを露わにする場面もありました。その怒りの表し方もちょっと間の抜けた感じではありましたが。そういうネットの世界の悪い部分に中指を立てるような作品なのかなと思いきや、中指は立てるものの、ネットの世界を傍観している我々に対して何を言っても無駄ですわ、やれやれという感じですね。
ダニエル・ラドクリフといえばシンシティやスイス・アーミー・マンの印象が強くてハリー・ポッター以降は色物映画で色物役しかしていない感覚があります。本作もそれの延長の印象しかないです。
ハリー・ポッター撮影時はアルコール中毒になっていて酒が抜けていないまま撮影に臨んだことも告白しています。そんな彼だから、悪い言い方ですが面白い役を演じてくれてありがとうございます、です。